こんにちは、ゆるりらです。まず、はじめに「ゆるりら」はテニスにあまり詳しくないので、もし間違った記載があったらごめんなさい。
車いすテニスの小田凱人選手が、見事に金メダルを獲得しました!本当におめでとうございます。試合中、相手のヒューエット選手が足の痛みを訴え、試合が一時中断されました。11分間の中断があり、その時間は長く感じられましたが、今振り返るとほんの少しの時間だったようにも思えます。その時は「このまま試合が中止になり、小田選手が金メダルになるのは、本人も観客も心残りだろうな」と、とても不安になりました。
再びコートに戻ったヒューエット選手は、少し元気がないように見えました。相手の体調が万全ではなく、小田選手が一気に勝利に向かうのかと思われました。しかし、第2セットでは一進一退の攻防が続き、特に第4ゲームでは10度のデュースを繰り返す死闘となりました。車いすテニスならではの特徴と思いますが、ネットに寄せるプレーが成功する時もあれば、ロブを上げられると落下点に到達するのが遅れ、「やられた!」という場面もありました。ダブルフォルトなども重なり、第2セットは惜しくも取られてしまいました。
試合の解説は國枝慎吾選手が務め、非常に詳しく、時には厳しい指摘もありました。アナウンサーは淡々とした女性の声で進行していました。
最終の第3セットでは、小田選手のサービスゲームがブレークされ、相手にリードを許す展開になりました。私も「これは負けてしまうかもしれない」と感じました。ヒューエット選手もイケメンで、小田選手とよく似た爽やかな青年でした。二人とも驚異的なショットを次々と放ち、観客を魅了していました。解説者たちも次第に精神論的な話にシフトしていきました。相手がマッチポイントを迎えた時、まさに決着が近づいていると感じました。
そんな緊迫した状況の中、小田選手がカメラに映った瞬間、なんと彼は笑っていたのです。アナウンサーの女性も驚き、「この状況でこの表情!」と声を上ずらせていました。彼はまるで楽しんでいる少年のように、まさに「まだ終わりたくない!」と遊びを続ける子供のように、無邪気な輝きを放っていました。一方で、ヒューエット選手の方は、あと一歩で金メダルを手にするというのに、どこか悲壮感が漂っていました。
その後、まるでスローモーションのように試合の流れが変わっていきました。互いにサービスゲームをキープし、第10ゲームで小田選手が相手のサービスをブレークし、5-5に持ち込みました。
続いて、第11ゲーム、第12ゲームを連取し、小田選手は勝利を手にしました。勝利を決めた瞬間、彼は倒れ込もうとしましたが、すぐには倒れず、なんと車椅子の車輪を軽々と外して、赤土のコートに背中から倒れ込んだのです。この瞬間、私も涙が溢れてきました。迷いなく車輪を外す姿を見て、彼がこの勝利をイメージしていたことがわかりました。サッカー少年だった彼には、最初から車いすを離れるこのシーンが描かれていたのです。
すぐにヒューエット選手が近寄り、肩を抱き合う二人の姿は本当に美しかったです。車いすテニスで競技する相手を見つけるのは、健常者が相手を探すよりもずっと難しいことでしょう。さらに、このレベルで戦える相手は世界に限られています。彼らはライバルでありながら、互いの辛さや努力を共有できる大切な友人でもあるのです。
GoogleピクセルのCMにも出演しているほどカッコいい小田選手が、今回の試合で本当にかっこいい姿を見せてくれました。まだ18歳という若さです。彼の名前「凱人」は、凱旋門から取られたとのこと。パリオリンピックにふさわしい名前ですね。闘病生活も続いているとのことで、彼の健康も祈りたいと思います。これからも彼の活躍に目が離せません。