こんにちは、「ゆるりら」です。このブログは、広告等掲載しておりません。

先日、合田周平氏と堀田孝之氏の共著で、漫画家べじこさんが挿絵を担当した「中村天風の教えが、マンガで3時間でマスターできる本」を読みました。この本は、あの大谷翔平選手が日本ハム時代に読んでいたことで有名な中村天風の「運命を開く」を、簡単に学べる形にしたものです。

「簡単に」という謳い文句に弱く、天風先生の古くて難解な書物をマンガで学べるこの本に出会ったときはすぐに手に取りました。実際にこの本を読み進めると、内容が簡単だからといって薄っぺらいわけではなく、しっかりと深い教えが詰まっていることがわかりました。

まず、著者の合田周平氏について少し触れておきます。合田氏は現在92歳という高齢でありながら、中村天風先生の最後の愛弟子とされています。アメリカでロボット工学を専攻し、初期のロボットや人工知能の研究を手掛けた経歴を持つ、非常に優れた人物です。共著者の堀田孝之氏もまた、人生の紆余曲折を経て天風先生の教えに出会い、その教えを実践して人生を好転させた経験を持っています。このお二人が協力して、天風先生の難解で古臭い言い回しを、誰にでも理解しやすい形に翻訳してくれました。

本の構成は非常に工夫されており、文章とマンガが見開きで対になっているため、視覚的にも楽しみながら学ぶことができます。内容は、心の力の偉大さを説き、心の掃除の重要性やその方法、言葉が人生を創ることの意味、日常の心得やクンバハカ法について詳しく解説されています。特にクンバハカ法は、胆力をつけるための具体的な方法であり、多くの読者にとって実践しやすい内容となっています。

絶対積極(ゼッタイセキギョク)という概念も詳しく説明されています。これは、どんな状況においても前向きな姿勢を保つことを意味し、大谷翔平選手の悠然とした構えを想像していただければ、そのイメージがつかみやすいでしょう。夢や理想を実現するための方法や、幸せな人生についての教えも含まれており、この一冊で「人生好転の法則」を学ぶことができます。

天風先生の実際の人生も非常に興味深いものです。明治時代の諜報部員としてロシアで活動していた経験は、彼の強さと賢さを物語っています。ロシアでの軍事探偵としての任務中、コサック兵に捕らえられ銃殺刑の直前に救出されたというエピソードは、その困難を乗り越えた精神力の強さを示しています。先生の教えには、このような過酷な経験から得られた深い洞察が反映されています。

この本の中で特に印象に残った教えをいくつか紹介します。

  • 不平不満を述べても運命は良くならない。心の思考が人生のすべてを創造している。
  • 現在の苦しみは人生を見つめ直す機会。
  • 毎日をなんとなく惰性で生きない。心を常に積極的にする。
  • 心を清く、尊く、強く、正しくする。心を積極的にすると元気が出てくる。そのために消極的な心を排除しよう。
  • 失敗しても挫折しても、常に心を「感謝」と「歓喜」で満たす。
  • 心は体の上流に位置する。
  • 人間も「気」の一部である。
  • 心にたまった汚物を、高圧洗浄機で洗い流す。

「現在の自分の住む世界や環境が、たとえ他人から見てそう大したものではないと思われるようなものでも、自分が心の底から本当に満足し、感謝して生きているとしたら、その人は終始一貫、幸運のるつぼの中で恵まれて生きている人である」という言葉は、私自身にとって非常に響きました。

私は、ゆるりらサロンを開業するまでに何度でもこの本を読み、実践したいと思います。「理想なき人生は無意味だ」と本の中で強調されている通り、私にはゆるりらサロンで温かい交流をしたい、ブログで自分の気付きを発信したいという夢や理想があります。これらの夢や理想が私をワクワクさせるものである限り、それを持ち続けるべきだと感じています。

またこのブログに遊びに来てください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA