こんにちは、「ゆるりら」です。このブログは広告等を掲載しておりません。

ネットフリックスで「地面師たち」を観ました。ネタバレになるといけないので、まだご覧になっていない方ににも配慮して書かせていただきました。

地面師詐欺という事件については、数年前に騒がれていたことを思い出しました。このドラマは、その事件をもとに書かれた本を題材に、新たに映像化されたものです。暴力的なシーンやストーリーが、気の小さい「ゆるりら」にはとても恐ろしく、一気に観ることができませんでした。恐ろしいシーンになると一時停止し、しばらく一人で震えながらも、続きが気になってまた観るという、ブツブツ切れの視聴でした。

こういったドラマを観ているといつも思うのは、役者さんの演技でどんどん話に引き込まれることです。視聴者の心の動きをどうやって作り出すかというと、ストーリーはもちろん、細かい演出や役者さんの演技力が人の心を引きつけているのだと思います。

今回も、綾野剛さん演じる「拓海」が、なんとも切ない表情や心の動きの演技で、最後まで彼の心の動きを追う形でドラマを視聴していました。詐欺師である彼がばれそうになると非常に苦しくなり、ドキドキして視聴を続けられなくなるほどでした。(気の小さい人が観る内容のドラマではないのでしょうが)

彼がこれまで演じてきた優しい医者役やダークな役、明るく天然な役柄、すべてが詰まっていました。彼の醸し出す寂しく物悲しい雰囲気、仕事を依頼する立場の人たちに対する優しさと慈愛が、常に彼の視点で物語を見ることができるようにリードされていました。

そして、日本にはまだ彼がいたと言える豊川悦司さんの演技もまた魅惑的で、悪い人をまとめてひれ伏させるのはこういう人かという、知性と残虐性を融合させていました。美しい人だからこそ、怖さもにじみ出ます。

ドラマと並行して基になった事件についてネットで調べてみました。「石洋(セキヨウ)ハウス」ではなく、「積〇ハウス」で、実際にあった事件のようです。社長派VS会長派という対立があったというのも事実のようです。

歯車の一部として社会で働いていた人間の立場からも、怖さを感じました。仕事を進めなければならない立場でありながら、ミスがあってはならない。ミスの大きさが大きすぎて目がくらみそうですが、稟議で回ってきて他の人が判を押していたら、それを覆すのはなかなか大変なことでしょう。その緊張も相まって、気持ちが落ち込むくらいになりました。

残虐すぎるシーンや裏切り、優しくまじめな人があっけなくやられてしまう無念さ、すべてに重苦しい気持ちになったドラマでしたが、主人公のつらさに共感しながら観ていました。

このドラマを通じて、社会の闇や人間の脆さを垣間見ることができました。現実に起こりうる恐ろしい出来事を知ることで、自分自身の安全や他人との信頼関係についても改めて考えさせられました。皆さんもぜひ、このドラマを観て、自分自身の心の動きを感じ取ってみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA