【7月5日】モンテゴベイにつきました。朝方、嫌な夢を見ました。隣の部屋の方が、麻薬を持ち込んだと言って、警察が隣の部屋にドヤドヤと乗り込んできたのです。驚いで飛び起きました。隣の方は日本人と中国人の男性2名で、多分仕事だとは思うのですが、最近は3時半ぐらいから大声で電話をしたり、時には怒鳴り声がするのです。この日も朝早くから、多分日本と電話をしているのでしょうけれど、大声での話し声が聞こえ、今まで「麻薬、マリファナなどを持ち込まないように」と、何度も言われていたことや、ダウンロードして見ていた動画が事件ものだったこともあって、変な夢を見てしまいました。
こんな朝で、ツアーに行きたくなくなってきました。出発は9時半です。虫刺さされや日焼けも心配で、何を着たらいいのかさえわかりません。そこで、ふと、持ってきたけれど着る時がなく、そのまま日本に持って帰ろうとしていた長袖のシャツを思い出しました。青い花柄で、この船の14階のビュッフェのクルーが着ているのに似ているため、やめていました。しかし、日焼け防止と涼しさ確保のため、このシャツを着ることにしました。ギリギリになって着てみると、アロハシャツ的なこの服がぴったりに思え、やっと心が決まりました。
バスで結構な長い時間かけて島の反対側に行き、ブラックリバー川下りに行きました。40人乗りぐらいの屋根付き、外付けのエンジンの船で、黒人の体格の良い船頭さんが運転してくれます。私も、ワニが怖いとは言いながら、乗り込む時にはしっかりと外が見える席に座りました。ジャングルクルーズ、本物です。川はゆったりと流れ、川縁には熱帯らしい植物が茂り、鳥たちが営巣しています。ピースボートのガイドスタッフさんも、船頭さんの英語を、一生懸命和訳してくれました。しばらく行くと、3〜4メーターもありそうな大きなワニが船に近づいてきました。とても怖いと思いながらも、珍しさでつい写真を撮っていました。皆さんで、代わるがわる席を譲りながら、写真を撮りました。船頭さんは、名前を呼びながら声をあげていました。その後も2匹ワニが出てきました。ガイドさんは「そのワニが最後に食べた人の名前がついています」という、こわーいブラックジョークを言っていました。
今度は「ラム酒工場」に着きました。ここは今まで見たモンテゴベイの建物とは違って、立派な建物でした。説明のショートムービーもなかなか垢抜けた映像です。サトウキビを搾る道具など順々に見せてもらい、さとうきびを齧ったり、糖蜜を舐めたりする場所に移動しました。醗酵や蒸留の場所も見学しました。ラム酒の樽を見せてもらい、実際に試飲できる部屋に通されました。試飲の部屋にも、それぞれ丁寧にラム酒が置かれ、フレーバーも小さな入れ物に入れて置いてありました。ラム酒はとても強く、試飲も気をつけて飲みました。昼食もここでいただきました。赤飯に似たご飯と、辛い味付けのジャークチキン、サラダなどがワンプレートに載っていました。
帰りのバスは眠くなりずっとうとうとしていましたが、途中選挙カーの渋滞に巻き込まれ、遅くなりました。バスはクラクションを派手に鳴らしながら、時折急に飛び出してくる車に急ブレーキを踏むなど、きちんとした舗装のない細い道を、ワイルドスピードのように飛ばし、ギリギリ帰船リミットに間に合いました。
また車の話になりますが、モンテゴベイの街は日本車がほとんどに見えました。ハンドルも右ですし、中古の日本車もありました。世界を旅してみて、どこの国でも「トヨタ・ホンダ・日産・マツダ」を見なかった日はありません。日本の車は必要とされ愛されているのです。

