「あれ?ドラゴンズにあんな(いい体格の外国人)ピッチャーいた?」とテレビを見ていて驚きましたが、実はドジャースの試合でした。大谷翔平選手が移籍したため、我が家のテレビは(おそらく日本中のテレビも)ドジャースの試合を放映しているので、ユニフォームが似ているドラゴンズと見間違えたのです。
本日の大谷翔平選手は、三回一死一塁の打席で左越え13号2ランを放ち、大活躍です。試合前にはロサンゼルス市庁舎を訪れ、「5月17日をショウヘイ・オオタニ・デー」に制定する表彰を受けたそうです。「米国で最も偉大な選手を歓迎してください!」との言葉で紹介され、市議会の決議書が収められた額縁を手渡されたそうです。スゴイですね!
私の愛読書『気の呼吸』には、ドジャースに関するエピソードが載っています。著者の藤平信一先生は、心身統一合気道の創始者として有名な藤平光一先生のご子息です。信一先生は2010年にドジャースのコーチとして招かれ、正しい立ち方や呼吸法を指導し、選手たちのパフォーマンス向上に寄与しました。
このように、ドジャースは以前から勝利にこだわり、勝つためには東洋の武術にも敬意を払い学んでいる、一流のチームです。そこに大谷翔平選手が移籍したことは大きな喜びです。
信一先生のお父様、藤平光一先生は中村天風先生に師事し、心身統一道を学びました。大谷翔平選手の愛読書にも、中村天風先生の著書があると聞いて、「気」の呼吸や考え方に縁を感じました。
信一先生の著書からの引用です: 「アスリートたちは『常人離れした世界』で戦っています。例えば、メジャーリーグの投手は100マイル(約160キロ)のボールを投げ、打者はそれを打ち返します。その瞬間、複雑な思考は邪魔になります。」
信一先生も、この約10年後に日本の選手(それもお父上が師事した天風先生の著書を愛読書としていた青年)が100マイルの球を投げ、年間何十本もホームランを打ち、ドジャースに入団するとは想像もしなかったでしょう。
「ゆるりら」なのに、またスポーツの話題になってしまいました。しかし、「気」の呼吸は「ゆるりら」にとっても重要です。無意識が最大限に働くのは、心が静まり、気が出ているときだと信一先生はおっしゃっています。「いかにして全身から余分な力を抜くか」「いかにして心を静めるか」が重要だそうです。
「ゆるりら」も、本日はドジャースの話題を通して、愛読書をもう一度読み直しました。イラスト入りでとても分かりやすく呼吸法などが書かれています。お父上の光一先生が王貞治選手に「あと1本で700本だと思うと力が入る。あと101本で800本だと思いなさい」とアドバイスされた話など、とても興味深い内容です。大谷翔平選手の、泰然と立ち、静まった心でバッターボックスに立っている様子を心に浮かべて、静かに呼吸法を行ってみたいと思います。