こんにちは、「ゆるりら」です。

いつも野球の話題を書いていますが、実はまったくの素人です。もしかすると間違っていることもあるかもしれません。もしお気づきの点があれば、ぜひ教えてくださいね。

今日は、地区シリーズ第4戦。フィリーズを迎えての本拠地ドジャースタジアムでの試合でした。日本時間では朝7時からのスタート。
両チームの投手陣が的確な投球を見せ、玄人好みの緊迫した試合展開となりました。相手の先発は左打者に強い投手で、大谷選手だけでなくフリーマン選手までもが抑え込まれてしまいます。
レギュラーシーズンの成績ではフィリーズのほうが上ですから、このシリーズも「ややフィリーズ有利」と見られていたのではないでしょうか。

大谷選手が打てない上に、投手戦が続く展開。見ているこちらも息が詰まりそうでした。
大谷選手が打てないと、やはりチーム全体の雰囲気も沈みがちになります。彼の明るさが爆発してダイヤモンドを一周すると、ファンもチームも一気に輝くような気がします。それだけに、今日の「外角低めのストライク判定」には、思わず日本の居間から「今のボールでしょ!」と叫んでしまいました。

そんな膠着状態の中、光が差しました。
8回に佐々木投手がリリーフとして登板したのです。
私は野球をあまり知らないので、リリーフは1イニングだけだと知りませんでした。ですから、そのまま延長10回まで投げ続けたことにさほど驚かなかったのですが、実はとても特別なことだったそうです。NHKの解説者も「監督の英断」と称えていました。

あの広い球場に詰めかけた何万人もの観客、チームメイト、そして球場の空気そのものまで、若き投手の集中力が塗り替えていく――。
その瞬間を、確かに見た気がしました。
過去の敗戦の記憶も、打てない雰囲気も、敵地フィラデルフィアへの不安も、すべてをひとりで変えていくような「気」の力。

監督は試合後、「日本の文化の中には“タフネス”がある」と語ったそうです。
日々の練習で心を研ぎ澄ませ、本番で平常心を保てるからこそ発揮される集中力。
羽生結弦選手や大谷翔平選手、そして佐々木朗希投手。東北出身の若者たちに共通するのは、極限まで鍛え抜く強さと、場の空気を変えてしまうほどの輝きなのかもしれません。

そして最後の幕切れは、息をのむ展開でした。
内野ゴロの打球でバットが折れ、それが投手を一瞬混乱させたように見えました。
「防御しなきゃ」「守備もしなきゃ」という焦りの中で、ホームへの送球が逸れてしまったのです。
しかも三塁走者は一度ホームベースを踏み損ねていたように見えましたが、送球が逸れる間に戻って踏み直した様子。――あぶなかった!

試合後は恒例のシャンパンファイト。
監督の口から「ロウキ!」という声が聞こえました。まるで会社の大宴会で社長から名前を呼ばれたかのよう。
23歳の若者が、あの大舞台で堂々と結果を出し、チームの中心に立っていました。
春にはまだ硬さが残っていた表情も、今ではすっかり柔らかく、笑顔がはじけています。

本当に、よく頑張ってくれました。
おめでとうございます、佐々木朗希投手!

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