パワーあふれる人気者、つまり波動の高い人というのがいます。戦国時代ならば小さな国の国主くらいにはなっていたのではないかと思わせるような雰囲気の人です。
男性で、元気があり声が大きく、体格が良くてスポーツも得意、目力があり、周囲にはいつも人が集まるような人気者です。男性にも女性にもモテており、自分でもそのことを自覚しています。
しかし、単に明るくて優しいというわけではありません。面倒見が良くても冷たい一面も持ち、表面上は気が強い人です。
こうした方々がある程度年配になると、私の知り合いではどなたも素敵な奥様と連れ添っています。世界中に怖いものはないというくらい自信満々な男が、奥様にはビシビシ叱られています。そして、いつも心の底では一度妻に褒められたいと思っているのですが、そういう波動の高い男性の妻は賢く、簡単にほめて調子に乗せるようなことはしません。だからこそ、たまに褒められることが値千金なのでしょう。
逆に、誰からも人気者で自信満々な方が、自分よりも弱くおとなしい妻と一緒になった場合、奥様は夫によく尽くし、夫の気に入るように頑張り、義両親とも仲良くして子供も立派に育てていても、夫の心は離れて、他のところに行ったりします。夫よりも知識や経験がないと飽きられてしまうのでしょうか。夫よりも波動が高くないと、夫の方が沈んでしまうのかもしれません。
波動の高い男性は、自分の波動をいさめてくれる妻、ある種冷たく叱りつける妻、ごくたまに褒めることもある妻が好きなのです。その妻には、自分から惚れるに値する美しさも必要です。彼に惚れてついていくような女性では面白くないのでしょう。また、生まれ持って破天荒なところがあるので、手綱を引いて行動を制限し、より良い方向に導く役割を担ってくれる女性を、本能で見抜いて自分の手の中に入れるのでしょう。
要するに、私たちが若い頃に一般的に言われていたような、黙って三つ指をついて夫の後ろをついて歩くような女性は、波動の高い人には相手にされないのです。世の中には将軍や大将は何人もいません。優しく穏やかで、支え合える家庭を築ける相手も、またどこかにいるはずです。