こんにちは「ゆるりら」です。
ピースボートの行事の中に、「運動会」があります。団は4色、赤、青、緑、黄色。お誕生日月で団員を分けています。団長、副団長は、10代か20代前半に見える若い人たち。こんなにたくさん若い人が乗っているのだと思いました。事前に応援合戦の練習などもありました。組織的なことは掘り下げて調べていないのですが、ピースボート事務局で主催、団長さんたちはその裁量の中で活動している、と言った感じでしょうか。高校生の体育祭のような感じです。しかし、運営(安全管理や放送器具など)はピースボート事務局で行っているので、若者が自由に主催しているわけではない、大掛かりな行事でした。
私は緑団でした。たまたま緑の服を持ってきていたので、応援の時も着用し、雰囲気を盛り上げました。人数カウントも点数になるので、一点分は協力しようと会場に行きました。そこに先日ポートルイスでお世話になった奥さんがいて声をかけてくださり、二人でずっと見ることができました。おかげで楽しく観戦できました。
私は「ダンシング玉入れ」にエントリーして参戦しました。揺れる船の上で高齢者も参加できるよう、安全に配慮した玉入れでした。放送は、各々日本語、英語、中国語、韓国語に翻訳して放送されピースボートらしさがあり、船上の大型スクリーンを活用したクイズやじゃんけん大会など、小さな子もお年寄りも楽しめる競技もあって、温かい雰囲気でした。
応援合戦では、各団が練習した応援を披露し、お年寄りも大きな声で応援して大騒ぎでした。平均年齢が76歳ですが、皆さん元気が並外れた方ばかりですので、若者の掛け声にもノリノリに参加して、大いに盛り上げ楽しんでいました。
私たちも、最初は日陰で様子見をしていましたが、緑団の応援団の男の子たちと一緒に写真に収まるなど、どんどん積極的に参加していました。昼食をはさんで午後の部もありました。私は大事な大相撲観戦!時差が5時間なので昼時にちょうど良い取り組みを見に部屋に戻りました。
綱引きもデッキの上で行いました。各団力自慢の人が出てきました。その中で、私が一番感動したのは、最後の「実行委員とクルーとの対決」でした。船を動かすために、いつもは裏方のクルーの人たちがさっそうと現れ素敵でした。(この方々が私たちの船の安全航行を守ってくださっている!)と、感動しました。どの方もラガーマンのような屈強な体格のクルー、鍛えた体の制服姿の女性、いつも姿は見えないけれど、私たちはこの方々に守られています。やはり綱引きはクルーの勝利でした。こんな風に、クルーとも触れ合える時間を作ってくださり、ありがたい行事だと思いました。楽しい一日が終わり、優しく素敵な奥さんといろんな話ができて、一緒にアイスを食べて、仲良く過ごせたこと、本当に幸せでした。
夕食のテーブルでは、5人の席になり、5人ともがピースボートは初めての乗船でした。(やった!話が合う人達かも!)と、思いましたが、違いました。私以外の4人は、エジプト、マチュピチュ、モアイ像、オーロラ、東欧、北欧、オーストラリア、どこへも何度も行ったことのある人ばかりでした。どんな世界遺産や景勝地の話が出ても、皆さん行ったことがあるそうです。それでも、以前のように驚いたり、恐れたりしなくなりました。皆も別に自慢がしたくて話すわけではなく、純粋に旅が好きなのです。
夜中になって、ひとつ忘れていた事を思い出し、カメラを持ってデッキに出ました。南十字星を見ていないのです。南半球で夜中に安全に星を見に出られるのは、船の上だけかもしれません。お天気が悪くてもダメですし。しかし、雲もあり、私の能力ではどれがサザンクロスかわからず、部屋に戻りました。誰かに教えてもらいたいと思いました。

