井上尚弥選手が勝利しました。いわくつきの対戦相手ということもあり日本中が勝利を期待をしていました。「ゆるりら」の、ゆっくりリラックスという雰囲気から少し離れた話題となります。ボクシングはスピードと緊張、そして痛みや死の恐怖が支配するスポーツであり、井上選手の試合は、まさに日本刀を振るうような緊迫した闘いでした。

特に興味深かったのは、勝利後のインタビューでした。若きインタビュアーが井上選手に対し、「一ラウンド目、まさかのダウンでしたが、その時のお気持ちを聞かせてください。」と、問いかけました。しかし、井上選手は爽やかな笑顔で「覚えていませんよ」と答えました。その後も、インタビュアーの「〇ラウンド目、お父様とお話しされていましたが、その時のお気持ちを教えてください。」また優しい笑顔の井上氏が、「覚えていませんよ、かんべんしてください。」と、おっしゃっていました。

このような緊迫した状況下では「何かを思う」「何かを考える」ことに使うリソースは、ないのだと思います。思ったり考えたりしていたら、殴られて終わってしまうのですから。彼の脳は感情や雑念に煩わされることなく、完全に勝負に集中していたことでしょう。普段我々が行っているような思考や感情の表現は、このような状況下ではむしろ無駄に近いのかもしれません。

瞑想の練習を通して、私たちは自分の心を静める難しさを知ることができます。そして、井上選手のような極限の集中力を見ることで、真の意味での集中とは何かを考えさせられます。

「ゆるりら」では、ご希望がございましたら一緒に瞑想体験も考えております。静かな空間(Japanese traditional tatami room and Buddhist altar room)で、自分の心を静め、「無」の状態を体験してみてはいかがでしょうか。(30分程度・女性限定)

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