こんにちは、「ゆるりら」です。
noteのお題「今年買ってよかったもの」を見たとき、私の中で真っ先に浮かんだのは、モノではなく、一つの旅でした。
それは、ピースボートで行った世界一周の旅です。
人生で買ったものの中でも、高価な部類に入ります。
「物」ではないので、「買ってよかったもの」と言うには、少し大げさかもしれません。
それでも、今年を振り返ったとき、これ以上ふさわしいものは思い浮かびませんでした。
「下見」のつもりで、一人で申し込んだ旅
この旅は、もともと夫君のほうが憧れていました。
夫君は年下で、私の方が先に退職になります。
家にはよくパンフレットが届いていて、それを眺めていました。
ある日、朝の散歩の途中で、
「一人で先に下見に行くって、どうかな」
というイメージが、ふと降りてきました。
散歩道の先に、パンフレットで見た船の航跡が見えてきます。ピラミッドも浮かびました。
一人で行ってもいいかを夫君に聞くと、「いいんじゃない。」という返事。
彼の方から「一度、説明会に行ってみようか」と誘ってくれて、説明会の最後には、即決で、その場で一人参加を申し込みました。
ところが、いざ行ってみると、私は自分が思っていた以上に、夫君に頼って生きてきたことを知ります。
地図は読めない。
迷子になる。
時間配分がわからない。
計画を立てるのも苦手。
お天気はいつも夫君に聞いていた。
「今まで、どんな場所にも行けていたのは、全部彼が一緒だったからなんだな」
そのことに、旅の途中で何度も気づかされました。
その話を夕食の席でしたところ、同年代らしき男性の方々が、
「そうだろう」と言わんばかりに、一様にうなずいておられたのが印象的でした。
……私は、あなたたちじゃなくて、
うちの夫君を褒めていたのですが(笑)
それでも、旅の終盤には、ニューヨークの街を地図を頼りに、
一人で歩いている自分がいました。
一人参加でも、支えられていた
「一人だと寂しいでしょう」と、多くの方が声をかけてくださいました。
特に先輩の女性の方、ご夫婦連れの方と仲良くなりました。
実際、女性の一人参加はとても多く、
80歳近くで、広いお部屋を一人で優雅に借りている人も。
皆さん本当にお若く、スマホも英語も使いこなし、行動的。
ピースボートの船旅も複数回、その他の海外旅行はもちろん、海外赴任や留学経験のある方も多く、寄港地ではUberを呼んで自分で出かける方も珍しくありません。
平均年齢は76歳と聞きましたが、それを信じられないほどの体力と好奇心でした。
行きたい場所には、思い切って行った
寄港地ではオプショナルツアーがあり、
さらに「オーバーランドツアー」という、
数日から二週間ほど船を離れて旅をする企画もあります。
正直、迷いよりも大きかったのは、
「外れたらどうしよう」という不安でした。
申し込み開始から数分で満席になることも多く、まるでコンサートチケットの争奪戦です。
エジプト、ギリシャ、ローマ、フィレンツェ、パリとモンサンミッシェル。
「また別の機会に」と言える場所ではない。
そう思い、思い切って参加しました。
特にエジプトは、退職前から部屋に写真を貼り、
「退職したら行くぞ」と眺め続けていた場所です。
もし行けなかったら、きっとずっと後悔していたと思います。
想像を超えてきた、モンサンミッシェル
中でも印象が強かったのは、モンサンミッシェルでした。
内部が教会のようになっていることは知っていましたが、中世の門前町のような街並みが、石畳のらせん坂の両側に続いていて、まるでハリー・ポッターの世界の買い物通りのよう。想像をはるかに超えていて、心から感激しました。
現地ガイドさんも素晴らしかった。
「買ってよかった」と思えた本当の理由
この旅で、モノでは決して手に入らなかったものがあります。
それは、人との出会いでした。
普通に暮らしていたら、出会うことも、
ましてや親しく話すこともなかった方々と、自然に語り合い、笑い合い、時にはヒーリングもさせていただきました。
九州や北海道など、遠方の方とも知り合い、各地の暮らしや風土の話を聞けたことも、大きな喜びでした。
美人で憧れの存在の奥様、優しいご主人、こんな素敵な方がいるんだと、本当に出会えて良かったです。ツアーで同室だった方も優しく、賢い方で安心できました。若い人も可愛かった!
寄港地での体験も素晴らしかったけれど、
船の中で過ごした時間そのものが、人生経験でした。
一人で行ったから、わかったこと
私はもう一度、一人で参加するかと聞かれたら――
答えは「いいえ」です。
旅の間、決して孤独だったわけではありません。
多くの方に声をかけていただき、笑い合い、語り合う時間も、たくさんありました。飲み会もゲームもしました。
それでも、娘達や夫君と離れて過ごす日々の中で、一日の終わりにふと訪れる寂しさは、私にとって想像以上に大きなものでした。
それが、旅の終わりに残った、正直な気持ちです。
今年買ってよかったもの
今年買ってよかったものは、
退職後、自分の足で一度世界に出てみるための旅。
42年間背負ってきた役割を一度下ろし、どこまで自分で行けるのかを、確かめる旅でした。
その中で、人と出会い、レイキヒーリングを自主企画として行うことができ、たくさんの女性に体感していただく機会を得て、
「手が温かい」「楽になった」「癒された」「目がすっきりした」などのご感想を頂き、
自分の力を信じていいと、確かめることができたのです。
人生の節目に、
ちゃんと自分で選び、
ちゃんと自分の手で確かめられた。
だから私は、この旅を
「今年買ってよかったもの」だと、思っています。


