こんにちは「ゆるりら」です。
大相撲も中盤になりました。今場所は一段と気迫がこもり、両者とも見せ場がある、一筋縄ではいかない取り組みが多い気がします。
応援している大の里関は、辛くも勝った日もありますが、昨日のように一方的に強い取り組みもあって、なんと全勝です。辛勝の日も、土俵際でしなやかさと軽やかさを見せ、過去の大型力士にはない若々しさを感じます。俊敏な動きは、例えばアメリカンフットボールの選手のような、巨体なのにすばしっこい動きです。
昔からの相撲ファンには、頼りなげで基本に忠実ではないのかもしれませんが、丸い土俵の中で自分の持っているものを全て出し切って勝ちたいのは、ほかの力士たちも同じです。早い力士では中学や高校卒業からプロの世界に入ります。技や経験では、大の里関を凌ぐ人たちばかりだと思います。そんな中で、ひと場所ごと、一つずつの取り組みから何かを吸収しているような大の里関です。
横綱として期待されることも多いとは思いますが、様式美の中にも、今を生きる一人の若者としての必死な美しさがあり、周りの皆さんにも寛容に見守ってほしいような、まさに「老婆心」で見ています。(※相撲に関しては全くの素人です。スポーツや格闘技、ましてや神事としての相撲を知らない人間の目ですので、認識違いなどありましたら教えてください。)
平戸海関も、とても応援しています。何かやってくれそうな、どの勝負にもいい加減に向かったことが一度もないような真剣さが胸を打ちます。相撲というのは、身にまとっているものが何もない分、精神から湧き上がるオーラのようなものを感じます。
昨日の取り組みでは、琴櫻関が最後の最後、土俵際で俵に両足をそろえ、手を広げてバレリーナのような姿勢で勝ちをつかみました。頑張りました!琴櫻関が強くないと、相撲全体が面白くありません。ロンドンにも行けず、辛いリハビリを頑張って出てきた今場所です。きっと痛いのだとは思いますが、応援しています。
まわしを取った時の技や、土俵際でのしなやかさは、土俵の中央から土俵際まで「隈なく」技を持っている証拠です。サラブレッドとして、幼い頃から一流の技を仕込まれているはずです。無理に作った気迫ではなく、ご自分の心の底から湧き上がる、愛にも似た気迫で、場所を盛り上げていってください。


