こんにちは「ゆるりら」です。

ワールドシリーズ。
大谷選手が1番DHで登場するという、なんとも楽しみな試合が土曜日の午前中から行われました。何しろ、NHKが地上波で放映するのです。最初の国歌斉唱の場面は、とても工夫された演出で、アイデアが素晴らしかったです。

大谷選手は、相手にとことん研究されているのか、最初の打席では塁に出ることができませんでした。
先発投手も最初は良い滑り出しだったようですが、6回のわずか1イニングで9失点。見ていて胸が痛みました。

それでも、大谷選手は7回に2ランホームランを放ち、「一矢報いた」形になりました。
ブーイングをしていたブルージェイズファンも、ホームランボールを拾った人はニッコニコ。
「敵のホームランなんか喜ぶものか!」という雰囲気ではなく、周りの人々も、うらやましそうにそのボールを見つめていました。
点差は9点から7点に縮まっただけでしたが、なんだか温かい空気がそこにはありました。

7連戦の初戦。これからきっと、勝つ日もあるでしょう。
それにしても、ブルージェイズの強力打線の勢いは恐ろしいほど。そんな印象の試合でした。


カナダといえば、ピースボートの寄港地でもあり、私もバンクーバーを訪れたことがあります。
気候がよく、自然も美しく、人々も穏やか。そんな印象が残っています。

そのご縁で、noteを通じてカナダに住む方とお話しする機会がありました。
その方に教えていただいたのが、「オレンジシャツデー(Orange Shirt Day)」という日です。

以下は、ネットからの引用です。


オレンジシャツデーとは

「オレンジシャツデー(Orange Shirt Day)」は、2013年に定められました。
ドイツのナチス政権によるホロコーストは多くの人が知っていますが、実はカナダでも、それに近い「文化的ジェノサイド」が先住民の人々に対して行われていました。

オレンジシャツデーは、文化的ジェノサイドや寄宿学校での虐待によって命を落とした、先住民の子どもたちを追悼し、思いをはせる日です。

カナダ政府とカトリック教会による同化政策

1830年から1990年までの長い期間、政府と教会によって同化政策が実施されました。
その結果、約15万人もの子どもたちが親元から引き離され、寄宿学校に入れられました。

寄宿学校で行われたことは以下のようなものでした。

  • 親元からの強制的な分離
  • 母語の使用禁止
  • 文化活動の禁止
  • 日常的な虐待

これまでに寄宿学校の跡地から4千人以上の子どもの遺体が見つかっています。
本当の数はもっと多いと考えられています。
親たちは、学校で何が起こっていたのか知らされず、多くの子どもたちは二度と帰ってこなかったのです。

この事実は、サバイバーたちの証言によって明らかになりました。


2008年、当時のカナダ首相ステファン・ハーパーが公式に謝罪し、「カナダ真実と和解委員会(Truth and Reconciliation Commission of Canada)」が設立されました。
その報告書では、この出来事が「文化的ジェノサイド」であったと結論づけられています。

被害者への補償も行われ、オレンジ色のシャツは、寄宿学校サバイバーのフィリス・ジャック・ウェブスタッドさんのエピソードから象徴となりました。
彼女は、寄宿学校の初日に大切にしていたオレンジ色のシャツを取り上げられ、それが二度と戻ってこなかったのです。

このエピソードをきっかけに、オレンジシャツは「失われた文化と尊厳を取り戻す象徴」となりました。


2021年には、215人の子どもの遺体が発見されたことをきっかけに、「真実と和解の日(National Day for Truth and Reconciliation)」が正式な祝日として制定されました。
現在、カナダの多くの地域ではこの日、オレンジ色のシャツを着て「すべての子どもが大切(Every Child Matters)」というメッセージを掲げ、追悼と祈りを捧げます。


私が特に驚いたのは、この政策が1830年代から1996年まで続いていたということです。
ほんの少し前の出来事なのです。

我が子も黄色人種でこの時代に「子供」だったのです。胸が押しつぶされそうになりました。

このことを教えてくださった
「カナダからこんにちは。Chai」さんのnoteも、ぜひ読んでみてください。

私に何ができるのでしょうか。
ただ、祈ることしかできません。
けれども、この悲しい歴史を忘れないこと、それが小さな一歩なのだと思います。

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