こんにちは、「ゆるりら」です。このブログは広告を掲載していません。

今回は、バカリズムさんの『架空OL日記』について感想を書きます。最近では、派手で残酷なシーンや事件が多い作品を観る機会が多かったのですが、この作品はそれとは対照的に、普通のOLの日常が淡々と描かれています。それでもとても面白いんです。特に大事件が起こるわけでもないのに、会社での「あるある」や更衣室での何気ない会話が描かれ、久しぶりにこういう日常的な作品に心が和みました。

バカリズムさんが演じる女性キャラクターは、特に女装をするわけでもなく、声を変えるわけでもありませんが、なぜか普通の女性に見えてくるから不思議です。周りのキャストが彼を普通の女性として接し、彼自身も普通の女性として振る舞うことで、違和感が全くありません。女性らしさや男性らしさという基準は、周りの接し方で決まるのではないかとさえ思うほどです。

特に「これはあるあるだ!」と思ったのが、職場での食器洗いのスポンジの泡問題。私は気になる方ですが、気にしない人もいます。このような些細なことが、職場という小さな世界の中では大きな問題になるんですね。また、嫌な上司に「J」というかっこいいあだ名をつけて呼ぶところも絶妙です。その上司が自分のことを「J」と呼ばれていると知ったら、勘違いして喜んでしまうかもしれません。女性職員のさりげないユーモアが光るシーンです。

更衣室での充電器が足りなくなる問題や、それを解決してくれる人がヒーローになる瞬間、強盗対策の演習で刑事さんにダメ出しをするシーン、怖がって泣いてしまう行員や、笑いをこらえる行員など、どれも絶妙に面白いです。

また、ジムに何カ月も行かないうちに、周りがすごい器具を使いこなしている姿に「遠くに行っちゃったね」と感じるシーンも共感できます。このドラマを観て、私も久しぶりにジムに行きました。今まで使わなかった器具をトレーナーに教えてもらいながら挑戦しましたが、足の筋力の弱さに少しショックを受けました。トレーナーさんに「僕より若いんですから!」と励まされましたが、半年後にはもっと筋肉がついていることを自分に約束します。

『架空OL日記』は、日常の切り取り方が面白く、女性同士が団結して、小さな楽しみを見つけながら頑張っている姿がとても魅力的です。このドラマのおかげで、私もだらだらせずにジムに通おうと思いました。大きな事件も対立もなく、淡々と進む日常の中にある友情や愛情を感じさせてくれる、そんな素敵な作品でした。

のドラマの面白いところは、可愛く見える女性キャラクターが、実は女性同士の中では「男前」としてヒーロー的存在になっている点です。見た目は可愛らしく、上司や男性にはその強さが見えにくいかもしれませんが、同僚の女性たちの間では面白くて頼りになる存在として尊敬されています。一方で、男性上司にはその男前な一面が伝わらず、ただ「可愛らしい女性」として見られているところに飄々と女性として存在しているバカリズムさんが、面白いのです。

バカリズムさんの他の作品『素敵な選TAXI』もとても面白かったです。竹野内豊さんのキュートさと、練られたシナリオが光るエピソードが満載でした。そういえば、清野菜名さんがアクションシーンを披露していたのも、今はキングダムのアクションで活躍しているさきがけでしたね。今後も、楽しく優しい物語をたくさん届けてほしいです。

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