こんにちは「ゆるりら」です。
母の入院と残された手続き
世界一周から帰国してすぐに知った、母の入院。そのショックは大きく、「もしかしたら母がもういなかったかもしれない」という思いに、しばらく事務的な手続きを進める気持ちになれませんでした。残っていたのは保険の請求です。
保険請求の難しさ
二世帯住宅で同居しているため、母宛ての郵便物から保険関連の封書を集め、それぞれ請求することにしました。件数は多くないのですが、いざネットで手続きをしようとすると、会社ごとにサイトの形式も入力内容も違うので、だんだん面倒に感じてしまいます。
けれど、せっかく母が掛けていた保険ですから、ここで諦めるわけにはいきません。(母自身は、面倒がって請求しないタイプです。)結局ネット請求はやめて、各社に電話し、書類を取り寄せて郵送で請求する方法に切り替えました。
病院での再確認
今日は母と一緒に病院へ行き、執刀してくださった先生に直接お礼を伝えることができました。さっぱりした物腰の中に、明快な説明と母への思いやりを感じる先生で、本当にありがたい存在でした。
保険請求に必要な、紛失していた入院の領収書も再発行していただきました。入院費の支払い手続きは、私の不在中に妹と夫君が引き受けてくれていて、改めてその大変さを思いました。二人がどれほど苦労してくれたのかを再認識しました。
親の保険を知っておく大切さ
ここで、親御さんと同居されていない方に、少し再確認としてお伝えしたいことがあります。
- 親御さんがどんな保険に加入しているのかを把握しておくこと
- その内容(医療、死亡など)を知っておくこと
いざという時、請求できないケースも多いのではないでしょうか。その分が、保険会社の利益になっているのかもしれません。
同居していても把握が難しいのですから、たまの帰省だけではなおさら難しいと思います。けれど、急なことは突然やってきます。請求の事務は「面倒」と言ってはいけないのですが、実際には各社の方式に合わせて書類を整える必要があり、時間も気力も奪われます。
残された人への優しさ
父が他界した際には、相続登記を自分で法務局に出向き手続きしましたので、書類関係には自信があります。それでも今回は、「旅の間に母が危なかった」という衝撃が大きく、なかなか前向きに向き合えませんでした。
そして思うのです。私がいなくなった時、誰がこうした面倒な手続きをしてくれるのだろう、と。子どもたちは書類には強いけれど、悲しみの中で処理を任せるのは気の毒にも思えます。
だからこそ、皆さんにもぜひお伝えしたいのです。親御さんの保険の把握や、ご自分の保険を、時にはお子さんに伝えておくこと。それは決して縁起でもない話ではなく、残された人への優しさでもあると思うのです。

