こんにちは、「ゆるりら」です。
NHKの相撲中継で、元大関・貴景勝関である湊川親方が初めて解説を担当されました。首の怪我で惜しまれつつ引退された貴景勝関。その決断は、きっとご本人にとって最も辛いものだったと思います。ですが、一人の人間として命を懸けて格闘家人生を続けることの厳しさを考えると、ご本人の健康を第一に選ばれたのは賢明な判断だったと感じています。その決断に、私は心からのエールを送ります。
さて、解説に登場された湊川親方のお顔を拝見すると、引退後に少し痩せられて、肌艶が良く、目元が柔和で、とても若々しく可愛らしい印象を受けました。解説の内容も素晴らしく、実際に対戦された力士たちについて語るお話は臨場感たっぷりで、非常に面白かったです。
特に印象的だったのは、どの力士についても敬意を込めて語られたことです。一切偉ぶることなく、相手の良さを尊重する言葉遣いと丁寧な解説には、相撲への深い愛情が感じられました。また、湊川親方が現役時代、勝った際のインタビュールームでの態度について語られた「負けた相手への敬意を持ちたいので、喜びを表に出さないよう努めていた」というお話には、日本文化の美しい精神性が表れていました。対戦相手への思いやりが、彼の「和」の心そのものだったのだと思います。
解説中には、ご自身が思い出の取り組みとして選んだ、完敗した日のVTRも紹介されました。その際、負けた後の自分の心情や学びについて率直に語る姿には謙虚さが溢れていました。特に、当時の横綱と対戦した際、「立ち合いの速さに衝撃を受け、自分をやり直さなければと思った」と振り返られる姿には、聞き手として大きな感銘を受けました。
また、湊川親方が語った阿炎関のリーチの長さについての解説もユニークでした。「阿炎関の腕はセンサーのようで、相手の力を測りながら押したり引いたりする」という言葉は非常に的を射ており、そのしなやかな腕の特徴を見事に表現していました。若々しい視点とわかりやすい例えが印象に残り、親しみやすい解説でした。
そんな湊川親方の解説に聞き入っていたせいか、普段なら取り組み以外の時間に家事をしている私も、この日はテレビの前から離れられませんでした。
さて、「ゆるりら」が応援している大の里関。この日は2敗を経て、しっかりと自分の相撲を取り戻し、見事に勝利しました。大の里関の相撲は、戦うというよりも「自分の世界を信じる」ような雄大さがあります。その堂々とした相撲は、相手が何もできず気が付いたらはじき出されていたような力強さがあり、とても魅力的です。昨年相撲教習所にいたとは思えない進化を遂げています。大の里関にはそのスター性も含めて相撲界の大谷翔平のような存在になってほしいと感じます。どうか、このまま自分を信じて、その雄大な相撲を貫いてほしいです。
初登場湊川親方の解説は、これからの相撲界に明るい光をもたらしてくれると確信しました。そのわかりやすく愛に満ちた解説で、相撲の魅力をさらに広めてくれることでしょう。