こんにちは、「ゆるりら」です。

応援していた大の里関は、大関として迎えた初めての場所でした。敵の力士たちは一段とギアを上げ、大の里関に挑んでいました。若干24歳、昨年まで相撲教習所にいた若き大関に対し、長い年月をかけて鍛え上げられてきた幕内力士たちが全力でぶつかってくるのも当然です。中には15歳から土俵で腕を磨いてきた猛者たちもいます。そんな彼らの技が冴えわたる中、大の里関にとってこの場所は「大いなる学びの場」となったように思えました。

特に注目したのは、前から大関だった琴櫻関と豊昇龍関。大の里関が新たに大関として加わったことで、この二人の戦いぶりがさらに気迫に満ちたものとなっていました。その闘志に火が付き、場所全体がぐっと盛り上がったように感じます。

大の里関の相撲は、馬力、スピード、体格の良さを活かした爽やかな取り口が魅力的ですが、どこか幼さを感じる場面もありました。慌てた時の対応や、他の力士が見せる多彩な技の引き出しには、対応しきれないこともしばしば。私自身も、モンゴル相撲、柔道、レスリング、ロシア相撲など、異なる格闘技を背景に持つ力士たちが披露する技の幅広さには感服しました。大の里関もいずれ、これらの技を受け止め、さらには返していく力を身につけることでしょう。そして、じっくりと組み合った末に投げたり、力強く寄り切ったりする姿を見られる日を楽しみにしています。

さて、「キャラが揃った!」というのは、今の三人の大関たちのこと。
祖父は名横綱・琴櫻という由緒ある家柄で、部屋の若様らしい品格を持つ琴櫻関は「プリンス」。にらみつける目が印象的な豊昇龍関は「ダークヒーロー」。そして、大の里関は、その若さとひたむきさが光る「若武者」。三つ巴となったこの三人の大関は、どの関取も個性豊かで、応援するのが楽しくなる存在です。大の里関には苦い星でしたが、2大関が番付通りに力を発揮し、場所を引き締めた今場所でした。

最後に、大の里関について一つ。まだ24歳で大学を卒業してわずか2年目。もしも私たちの職場に置き換えると、まるで新卒2年目の若者が副社長や教頭先生のような立場に就くようなものです。緊急事態や難しい局面に直面したとき、若い彼がどう対応するかを考えると、その挑戦の大きさが見えてきます。もちろん相撲と一般の仕事とは違います。しかし、今の大の里関には伸びしろしかないと思いますので、今後さらに技を体得し、成長していく姿を楽しみに見守りたいと思います。

今年一年、大相撲を通じて多くの感動をいただき、ありがとうございました。どうか来年も怪我や病気なく、それぞれの力士が自分らしい相撲を見せてくれることを願っています。豪快な取り口あり、技ありの一番あり、大いに楽しませてください!

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