こんにちは「ゆるりら」です。
YouTubeを見ていたら、ある成功した「若社長」さんの動画が目に入りました。年齢は私の子供世代です。その方は大学院を卒業後起業し、その会社はすごく繁盛して、本人もYouTubeで活躍しています。最近は最初の会社を退任し、次の事業に乗り出しましたが、その事業もすぐに「2桁億」の収入があるそうです。
その方は、タレントさんかと思うほど美しい青年です。むしろ、可愛らしいと言ったほうが良いくらいです。背が高くスラッとしており、顔はアイドル並みで、表情も豊かです。人気になるのも納得できます。彼の商才には驚かされますが、にじみ出る人柄は爽やかで好感が持てます。
彼が、ご自身の子供時代について詳しく話している場面がありました。とにかく物をよくなくす子供だったそうです。学校から配布される「お手紙」が、いつもカバンの底でくしゃくしゃになっていたこと。近所の歯医者に行く際、お母さんが一緒に行けず、さらに細かいお金がないため「これを持っていきなさい」と渡された1万円札をなくしてしまったこと。お母さんに叱られたことも鮮明に語られていました。(親としては当然叱りますよね!)
高校の部活動では、コーチにいつも「目を見ていない」と叱られていたそうです。大学に入ってからも、一人暮らしの際に鍵を頻繁になくし、鍵の「110番」に何度も電話をしていたため、最終的にはアパートの鍵をかけずに出かけることが多くなったというエピソードもありました。
そんな彼ですが、有名私立大学の大学院を立派に卒業し、卒業後すぐに起業して事業を大きく伸ばしました。「天才」と呼べる活躍ぶりで、何十億円も稼ぐ会社を次々に立ち上げ、なくした1万円なんてとっくに取り返しています。
彼はYouTubeで、自分が「ADHD」であることを公表しました。子供時代の様子を聞いて、確かにそうかもしれないと感じていましたが、公表には大きな勇気が必要だったと思います。公表した理由は、ADHDの薬を服用するようになってから生活が随分と楽になったという実体験があったからだそうです。
ただ、はたから聞くと、毎日の遅刻がなくなっても、その「天才的な商才」や「驚異的な集中力とIT技術」が消えてしまうのではないかと心配になるところ。しかし、彼によると、薬のおかげで頭がすっきりしてより集中できるようになったとのことです。動画の中では、薬を皆に勧めるというのではなく、困った状況があればぜひ受診をためらわないでほしいというメッセージが込められていました。彼自身も「もっと早く受診していれば」と語っています。
私自身、過去の職場で自分の都合が悪くなると弱い人を怒鳴りつける人に出会ったことがあります。その人は「私はADHDの傾向があるので」と言って全く反省しませんでした。傷つけた相手の気持ちなど関係ないのです。周りは怒鳴られただけでなく、仕事もカバーしなければなりません。もちろん、周囲もその人の特性を理解してはいましたが、対処には苦労しました。
このような経験から、いい大人がADHDを理由に仕事の言い訳をするのは信じられないと思っていました。しかし、今となって、自分の長い人生を振り返ると、自分自身にも何らかの脳の特性があった、あるいは今もあるのかもしれないと感じることがあります。若い頃には辛くて、自分の命について軽く考えたこともありました。
現代では、専門医を受診し、場合によっては薬で心を軽くすることができる時代です。同時に、昔ながらの「オーガニックな手法」で心を落ち着けることも可能です。
「ゆるりら」サロンでは、昔ながらの方法でお話を聞き、心を軽くするお手伝いができるかもしれません。