こんにちは、「ゆるりら」です。
「葬送のフリーレン」美しい絵柄、考えさせられる設定、穏やかに流れるストーリー。Netflixで見始めたら、止まらなくなってしまいました。「ゆるりら」世代がガチで魔王を倒しに行った世代とすると、今のZ世代は魔王を倒した後の世界の人たち、と重ねて考えてしまいます。
「ゆるりら」世代は、ガンガン働いて、時間外労働もなんのその。女性も遅くまで働き、具合の悪い子がいてもなかなか休むことができませんでした。それが魔王を倒した世代となんとなく重なるのです。それを見ていた子供たち世代(Z世代)は、優しく、穏やかに育っていました。
例えば、いつまでも小学生の「かつお君」「のび太くん」「ちびまる子ちゃん」。話のつじつまが合わなくなってきている、そんなアニメを見て、(それってどうなのかな)と子供心に感じていた違和感。それを「永遠の命がある」「年を取らない」という設定にしてしまったことは、大発明です。
また、ドラクエなどで行く先々の町で怪物を倒し、クリアして進むのだけど、その町がその後どうなったのか、考えることもありました。勇者様たちご一行はその後どんな思い出となってその町の人たちに残っているのか、銅像とか建っているのかな、など、想像すると楽しいです。でもよくある偉人の銅像って何百年もたつと忘れ去られたりしているのだけど、魔王を退治した勇者なら、いつまでも愛されているのでは?と考えると面白いことです。
そんなアニメやゲーム好きで、どこか哲学好きな人が好きそうな、こういう話ってなかった!と思わせる設定、とってもはまりました。愛とか、正義とか、正面切ってのアニメで育った世代が大人になり、愛情を注いで一生懸命子育てして、育った子供たちがZ世代です。「葬送のフリーレン」は、若い世代の、ある種達観したクールさを全体にまとっているようなお話に感じました。
音楽も素敵です。生老病死、老人となって死んでいくことがアニメで表されてこんなにも美しいなんて、これは若い人だけが見てはもったいないお話です。そして、魔法に関する描写も素晴らしく美しい。映像だけではなく、魔法の持つエネルギーの集め方や使い方がリアルで、精神世界を物語っているよう。「ゆるりら」が子供だった頃の魔法とは一味も二味も違って、よく考えられてあり魅力的な設定です。
20年間閉じ込められていた魔物が使った魔法が、今の簡単な防御で防ぐことができる、という話は、20年前のパソコンの最新の技術が今では陳腐なものになっているような、現代の日進月歩の技術の進化を表しているようで、すごく面白いと思いました。
あまり詳しく話すとネタバレになってしまうので差し控えますが、全体に広がる、「お金でも地位でもない」「すごく好きなものは好き」「大切なものは守り切る」「すごく優秀なのにひけらかさない」精神は、今のZ世代の賢く優しい人たちにとっても共通する気がして、新しくて美しい物語だと、本当に感激しながら一気見してしまいました。
「ゆるりら」サロンには、『葬送のフリーレン』、全巻揃えようかな?アニメで見てしまったから、紙の本で読んでも面白くないかしら。ポスターを貼ろうかな?『葬送のフリーレン』ファンの子供さんがいたら、一緒にお話ししたいと思います。あなたは、どのキャラクターが一番好きですか?こんなリラックスは、本当に楽しいですね。