こんにちは、「ゆるりら」です。

退職してから、早くも4日が経ちました。
相変わらず風邪の症状がひどく、昨夜からは咳が止まらないばかりか、頭痛まで加わってしまいました。
思い当たる節は多々あります。引継ぎのために半日しゃべりどおしだったことや、送別してくださった同僚や友人との連日の飲み会。さらに、年度末に受けた肺炎球菌ワクチンの影響もあるのかもしれません。お医者様はそのようにはおっしゃいませんでしたが、念のため肺炎にも効く抗生剤を処方してくださいました。

そんな体調とは裏腹に、春はどんどんと進んでいます。
モータースポーツ界では、今年も鈴鹿サーキットにF1がやって来ました。
モナコグランプリやアゼルバイジャングランプリ、バーレーンなど、F1の舞台には世界中のセレブが集まり、華やかさにあふれています。でも、日本開催のレースは、どこか馴染み深く、身近な感覚があります。

そんなF1カーの足元には、日本の伝統技術がしっかりと息づいていることをご存じでしょうか。
F1のホイールは、2022年から18インチへとサイズアップされ、これを機に「ワンメイク化(全チーム共通仕様)」されました。選ばれたのが、富山県高岡市のBBS製の鍛造ホイールです。すべて高岡市で製造され、その後ドイツへ送られ、最終仕上げと塗装が施されてからF1チームに届けられているそうです。

F1マシンといえば、まさに「動く芸術品」。
タイヤの削れたカスさえ、私の車のタイヤより高いのではと思うほど、すべてが高級品です。
そんなF1の足元を支えているのが、日本製のホイールだと思うと、誇らしい気持ちになります。

しかも、F1と同じラインで市販ホイールも作られていると聞くと、なんだか身近に感じられますね。

高岡市は、古くから鋳物の街として知られています。
約400年前、加賀藩主・前田利長によって始められたという歴史もあるそうです。
ちなみに、鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)の違いをご存じでしょうか?
鍛造は金属を叩いて成形する方法で、刀鍛冶にも通じる伝統的な技法です。一方、鋳造は溶かした金属を型に流し込んで固める方法。どちらも高い技術を要する工程ですが、F1に求められる軽さと強靭さ、そしてしなやかさを実現するには、まさに「鍛造」が不可欠なのでしょう。

そう思ってF1を見ると、そのホイールの一つひとつに、日本の刀鍛冶の心が宿っているように感じられます。
それだけで、レース観戦の楽しみも一層増しますね。

ちなみに今日は、カルロス・サインツ選手が、うっかり自分のピットを間違えてしまうというハプニングがありました。以前のフェラーリのピットが奥の方だったため、つい見誤ってしまったのでしょう。
一方、日本の角田裕毅選手は6位と大健闘。日本人として、やはり応援に力が入ります。

ふと思えば、F1ドライバーたちも世代交代の真っ只中。
若い選手たちが次々に活躍している姿を見ると、時の流れを感じます。
とはいえ、F1は非常にお金のかかるスポーツです。多くのドライバーたちが、父親もまたレース関係者や有名レーサーだったりと、代々の背景を持っています。
これは、長い間ほとんどの国で戦争などの大きな混乱がなかったからこそ、人の命や技術が途切れることなく受け継がれてきたのだと感じています。
そんな風に、F1の世界からも「平和のありがたみ」を感じられるのです。

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