こんにちは「ゆるりら」です。
寄港地の翌日、支払いをしようと14階のビュッフェに行くと、皆さん集まっておられました。お元気な奥様から、「あなたは、チップを出したけれど、それはいつ決めたの?」「(私)夜、部屋に帰ってからです。」「そういうことは、リーダーに相談しなくちゃいけないんじゃない?」と、責められましたが、優しい奥さんが「ゆるりらさんは自分で出すつもりで払ってくれたけど、私がみんなで出そうって、言ったんですよ」と、取りなしてくれました。「自分で出してもいいなんて言って、8ドルなんてちょうどいい金額じゃない?」とさらに追及されましたが「後で、皆さんで払おうとなった時に割りやすいように・・・」「知恵も力も出せないのでせめてと思って」と、小さい声で言いました。心の中では(チップを先に出したことは良かった)と、思いました。旅行は一期一会、最初にお礼の気持ちを伝えたほうが、私はいいように思います。運転手さんは、丁寧にあちこち回ってくれて、乗り降りしやすい場所に停車してくれ、雨が降ったら傘をさしかけてくれ、濡れて所では滑らないよう声をかけてくれました。素敵な観光案内に感謝しています。お元気な奥様の興味はこの辺で「携帯で撮った写真」に移り、これ以上の追及はありませんでした。(ホッ)
お昼は14階でパックに詰めて部屋に戻り、お相撲観戦をしました。
引退する力士がいる、という事で、その方のインタビューがありました。そのインタビューの言葉に、涙が出てきました。多くは語らなかったのですが、言葉の一つ一つが重く、まだ若い彼が青春をかけてきたこの世界への思いが、十分伝わってきました。
勝負の世界の第一線で小学生の頃から頭角を現し、高校生の部活でもリーダー、学生相撲でも優勝など、世代のリーダーとして責任を果たそうと頑張ってきた様子が、他の力士の話から段々と見えてきました。大の里関とは、本名が漢字違いの同姓同名だそうで、大の里関も子供のころから憧れてきた存在だそうです。誰と同期、同じ学校だった、彼に憧れて大学に入った、など、勝負の世界のトップは限られた人たちが切磋琢磨し合い、また土俵の外では気の合う仲間として、若い力で大相撲の世界を支え、その世界をしっかりと守ってくれていることを感じました。今後は「礼儀正しい力士を育てたい」とおっしゃっていた事も、私が相撲を気に入っているところがその「礼儀」の部分なので、いいことだと感じました。
今日は、なんだか疲れてしまって、朝ヨガに行った以外は、昨日の洗濯物と相撲観戦だけで、ずっと部屋にいました。自分の部屋もとても快適で、Wi-Fiをつながなくてもできるゲームをして、引きこもっていました。今日は船の揺れも激しく、レセプションからも注意がありました。船のドアは万一の浸水に備えてどの部屋のドアも鉄製で頑丈につくられています。そのため、船が揺れて、その反動で半開きのドアが閉まり指を詰めると、大きなけがになってしまいます。お怪我をされた方もあり、注意が必要です。注意と言えば、ここは赤道直下なので、それほど暑くなくても紫外線が強く、プールデッキで動画を撮っていた方が、ひどい日焼けになって船の病院を受診したそうです。
今日は、ジムで走る、デッキを歩く、サウナに行く、どれもできないまま一人の時間と空間を楽しんでいました。私の本質は引きこもりタイプなので、この船に乗っている先輩の方々の激しい運動量には、驚いてしまいますし、ついていけない感じです。次回マラソンに出るので船の中でも走って練習しているとか、富士山に登ったとか、すごい人ばかり。そんな激しい方々の「人の気」にも、当たったのかもしれません。

