こんにちは「ゆるりら」です。
もうすぐケープタウンで、船は気象状況の悪い海域を避け、航路を変更して航行してくれているそうです。それでも船は揺れます。朝ごはんに出ようとすると、向かいの方と一緒になり「しばらく日本食は食べられないから。」と、5階レストランに行きました。4人の席になり、私たちが明日からエジプトに行くと話すと、2人の男性は25年ぐらい前にエジプトに行った時のことを話してくれました。物価が安かったこと、治安は悪く、バスはマシンガンを持った人に守ってもらったこと、物価がものすごく安かったことなど。お二人は高校時代からのご友人だそうです。旅行のために「入った会社で、4月に31日の有休をもらった」とおっしゃっていました。すごいです。「今まで行ったどこよりもエジプトは良かった」と、おっしゃっていました。
その後、自室に戻り相撲を観戦しました。時差が7時間なので、こちらは朝の9時が日本時間の午後4時です。今日も大の里関は勝ちました。相手の動きよりも速く、強く、そして相手の勢いの行く先をよく見て、まるで風のようです。ぶつかられて慌てて逃げた、という感じではなく、ぶつかってよく見ていた、という感じです。(※お相撲に詳しい方がいらっしゃったら、表現が間違っていたり、認識の違うところがあればご指摘ください。)今日も勝って、全勝としています。そのことに緊張している様子が見られません。大関の全勝を見て緊張したのは、横綱の豊勝龍の方だったかもしれません。これはもう1敗もできないという緊張が走ったのではないかと思いました。霧島関も同じモンゴル相撲の相手で、腕力があり、横綱の得意の投げ技で勝ちました。体格も技も似ていて、どちらが勝ったかわからないくらいでした。横綱も若いし技も腕力もある力士なので、番付上もここで負けるような相手では本来ないはずです。
揺れがひどく、震度1から3の地震体験車にずっと乗っているようです。階段も登るときに体が軽かったり、下がるのに重かったりします。天候はそれほど悪くなく、海の上も陽の光がきらめいていますが、船の揺れが強いためデッキに出ることは禁止されています。ジムやサウナもデッキを通っていくため、中止になりました。夜中に、地震の夢を見ました。私は自信が予知できる人で、大地震が来ることを母や、亡くなったおばあちゃんに大声で伝えて、逃げるように叫んでいました。おばあちゃんの夢を見たのは久しぶりです。
お昼の時の話。1人の女性が隣の人に、「昨日はどこかに行かれましたか?」と聞くと、「サファリツアーに行きました。あなたと一緒でしたよ。」と言いました。その女性が次に来たご夫婦に、「昨日はどこかに行かれましたか?」と聞くと、「サファリツアーに行きました。あなたと一緒でしたよ。」
ショップに機内持ち込み用のボトルを買い足しに行ったら「売り切れ」だったので、手持ちで何とかする事にしました。この旅の間に空になった化粧水のボトルを捨てずに取っておいたのでそれを利用し、機内用の拭き取りクレンジングはコットンに含ませてラップに包んで持っていくことにしました。良かったことは、ショップにポカリスエットの粉末があったことです。
3月末に退職し、その後咳が止まらず10日ほど寝ていてこの旅に来ました。乗船後もお腹を壊したり、咳が出たりと、体調不良と付き合っています。何でも頼っていた夫君がそばにいないことも、ストレスです。健康で船内の自由は満喫できますが、家族と会えない寂しさは長期入院していた時を思い出します。日本にいる家族は、仕事をしながらもっと大変な思いをしているはずです。
けれど、私は今ここに来て良かった。今なら皆さんに「若いから」と、可愛がってもらえます。ヒーリングの練習も堂々とできましたし、良い体感を得てもらえて成果がありました。全ては思い立った時が吉日。今の70代の皆さんには職場でも船でも、教えてもらえます。すごくカッコいい人が多いのです。70代の皆さんの知恵と明るさ、パワーをもらえる、今が最高の「乗り時」だったと思います。

