こんにちは「ゆるりら」です。

14日間と4日間のオーバーランドツアーが終わり、楽しみと緊張の期間が過ぎて、気が抜けていたところでした。ベルギーのブルージュというところの運河クルーズを頼んでいました。時間も3時間ほどで、気楽に行こうと思って出かけました。

バスでは、前にお知り合いになった方も一緒で、さらに緊張が緩みました。夕方5時から出発ですが、まだ暑いほど日が照っています。帽子を置いて来たことを後悔するほど。このコースは英語のガイドさんで、その英語をサポートスタッフが和訳して話してくれました。この方は5ヶ国語ぐらい話せるそうですが、「残念ながら、日本語は話せません。」と言っていました。3言語以上の話者が多い多言語国家のようです。

ベルギーの街は、他のEUの地域と比べても、一般車両が割と良い車が走っているように感じ、経済が良いのではないかと推察しました。他の国より落書きが少なく感じました。運河クルーズに行く前に通った街並みはとても可愛らしく、ベルギーレースや可愛らしい昔の童話に出てくるようなお人形が陳列されているお店もあり、立ち寄りたくなりましたが、この場所ではお買い物はしないで、とのことでした。クルーズの時間が分刻みなのでしょう。

ジャイアンツのシャツを着たとてもハンサムな若い方が、私たちの船の船頭さんでした。そして、なんと日本語も上手でした。船に最後に乗り込んできた方が持ってきたワッフルの上のイチゴが、ゴロゴロと船の中に転がり込みました。「ごめんごめん、焼けるのに時間がかかちゃって。」と言いながら、箱に入ったワッフルにはイチゴが山ほど、チョコレートがたっぷり載っていて、見るからに美味しそう!みんな買うのを我慢していたので、さらに注目でした。

クルーズは運河を滑り、そのクルーズの中では「日本語ガイド」が流れ、各場所ごとの建物やその由来などを、正しい日本語で丁寧に語ってくれます。このサービスは他の地域にはなく、さすが多言語国家で他の国の言葉を尊重している事を感じました。石の橋の下をくぐる時にはお兄さんが「頭に気をつけて!」と、流暢な日本語で注意してくれました。石の橋の上には、ピースボートの友達が私の名を呼んで手を振ってくれました。修学旅行のようです。

運河の周りには石造りの昔の建物が残って、運河の角を曲がるたびに素敵な景色が広がります。昔懐かしい「フランダースの犬」の舞台のモデルになった村があったのもベルギー。そして、ワッフルやチョコレート、ダイヤモンドもベルギーです。

素敵な運河クルーズが終わると、チョコレートのお店に連れて行かれました。この店の中にも、チョコレートの説明の日本語ガイドが流れていました。「お買い物はここだけで」とのことでした。ただし、そうなるとレジが激混みで、バスの時間に遅れそうです。また、船から降りて家に着くまでの日本の温度を考えると困ります。子供の頃からのチョコレート好きの私にとって辛い決断でしたが、ここで買うのを諦めました。欲しそうな顔をして、あれこれ試食をすることに専念しました。ベルギービールを飲んでいる方も発見しましたが、これも時間の都合で諦めました。

皆さん思うことは一緒のようで、他のボートの友達も、翌朝お食事で一緒になった方も、「あの街でお買い物がしたかった。ワッフルも食べたかった。」と、悔やんでいました。私も本物のベルギーワッフルを見たのは、あの船の中にイチゴを落とした人のだけです。まさに指を咥えて見ていた、それも思い出です。

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