こんにちは「ゆるりら」です。

本日の大相撲は、題名通り「横綱二人がそろって勝利!」の日でした。
一見あたりまえのような結果ですが、実はこの二人の横綱がそろって安定して勝っているのは、昇進以来ほとんどなかったことのように思います。豊昇龍関は休場が多く、先場所は平幕優勝という展開でしたから。

今場所は、豊昇龍関が全勝、大の里関は一敗と、どちらも堂々と場所を引っ張っています。

大の里関、顔つきの変化

特に大の里関。今場所は表情が変わったと感じます。
以前は、どこか「気づいたら横綱に」という爽やかさで、塩をまく顔も清々しく宙を仰ぎ、インスタなどでもプロのカメラマンが撮った美しい表情が話題になっていました。私もその表情に、まるで我が子を見るように拍手していました。

ところが今場所は初日から違いました。顎のあたりに「意地」が突き出してきたような、少し頑固さを帯びた顔つき。昨日の取り組みでは、巨体ながら驚くほど身軽で、土俵上でくるりと一回転したかと思うと、すぐに向き直って相手を追い出しました。その瞬間はまるでアメフト選手のよう。洋のスポーツにも通じる身のこなしです。

以前はその身軽さゆえに、引きや逃げにつながり、格下にあっさり負ける場面もありました。それがファンや解説者をがっかりさせたのですが、私は「彼のスピードとしなやかさの裏返し」と思って見ていました。今場所は、おおらかな自信と優しい風をまとった雰囲気から一転し、熱や意地のある顔つきになっていました。元貴景勝の湊川親方が解説の時に、「大の里関には、体に余裕がある。自分は500ミリリットルのペットボトルにいっぱいいっぱい詰め込んでいて、大の里関は2リットルのペットボトルにまだ1リットルしか入っていないような体。」と、解説していましたが、大の里関の2リットルの体に、今場所は「闘志」や「意地」「相撲の知恵」などが、詰まってきたのかもしれません。

豊昇龍関の強さ

一方、豊昇龍関。今場所は盤石です。強い若元春関が転がされてしまいました。投げの強さ、腕力、相撲巧者ぶり——大の里ファンからすると脅威ですが、だからこそ毎日ハラハラしながら見守る楽しさがあります。二人の横綱が並んで強い、これがやっぱり相撲の醍醐味です。

琴櫻関にも期待

今日は琴櫻関も快勝。霧島関を相手に終始攻め続け、最後は鋭いスピードで土俵から押し出しました。大型力士でありながら、離れても組んでも自在に技を出せる稀有な存在。各界のプリンスとして、いつまでも高位で輝いてほしいと願います。

若き力士たちの時代

今の相撲界は、ほとんどの力士が20代半ばから後半。昔と違い、ビデオで取り組みを何度でも見返せるため、学びのスピードも早い。横綱・大関といえども、下からの突き上げはますます激しい時代です。

そんな中で、地位にふさわしい勝ち方を見せる豊昇龍関・大の里関・琴櫻関。この3人のキャラクターは実にわかりやすく、ファンを惹きつけます。
少しヒールな豊昇龍関(今日はひげも剃っていませんでしたね)、子供のころから期待され続けてきたプリンス琴櫻関、そして彗星のごとく駆け上がった若武者・大の里関。

この3人が並び立つ今場所、ますます相撲が面白くなりそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA