こんにちは「ゆるりら」です。
秋のお彼岸ですね。田舎に暮らしていますので、檀家としてお寺の行事に参加することがあります。今年は退職したこともあり、順番で回ってきたお寺の役を引き受けています。
実は、ピースボートの世界一周の旅に参加するにあたり、心のどこかで気がかりだったのが、この「お寺の役」でした。6月には大きな行事があり、役員としての参加は必須。旅行に行くとは言いにくいし、かといって母に代わってもらうのはもっと気が重い……。そんな折、娘が「ママに旅行を楽しんでほしいから」と代わりに引き受けてくれたのです。
その役は、集金や行事の出欠確認、お弁当の注文取りなど、思った以上に細かい仕事が多く、近所とはいえ家を探したり留守にぶつかったりと、手間も時間もかかります。それでも娘は、要領よく、愛想よく、そつなくこなしてくれたようでした。
旅行中、母が急病で救急搬送される出来事もありましたが、地域のお役目まで娘が引き受けてくれたおかげで、私は何も知らずに107日間を心から楽しむことができました。退職したとはいえ、家族がいてこそ実現できた旅だったと改めて感じます。
さて、旅行を終えて迎えた秋のお彼岸。今度は私自身が行事に参加しました。法要のお昼に供される「お斎」の用意をする係です。味付けや水加減といった腕のいる部分は先輩方にやっていただき、私は大量の具材を切るなど、わかりやすい作業を担当。皆さんの手際の良さに感心しつつ、楽しく学びながら取り組みました。出来上がった味ご飯やお汁はとても美味しく、最近作っていなかったこともあり、新鮮な学びになりました。
私の宗派は浄土真宗です。全国的にはお寺とのつながりが希薄になりつつあるのかもしれませんが、自分には拠り所としての宗教がある――その安心感を子育ての中で子供たちに伝えられたことは、私にとって大きな幸せだと感じています。


