こんにちは「ゆるりら」です。
今朝は、日本中の人がテレビにくぎ付けだったのではないでしょうか。
今や日本の宝・大谷翔平選手が、ポストシーズンで投打二刀流として先発登板。日本では日曜日の朝7時からの放映だったこともあり、多くの方がじっくり見られたと思います。
フィラデルフィアの球場は、まるで真っ赤な海。観客が赤いタオルをぐるぐる回し、全員が「敵」という空気の中、大谷選手が打席に立つと大ブーイング。それでも動じずに立つ姿は、孤高の戦士のようで、とても大きく見えました。
相手投手は細身で腕にタトゥーのある技巧派。これがまたうまい投球で、なかなか打てません。あっという間に攻守交代となり、今度は大谷投手がマウンドへ。すると、さらに大きなブーイング。しかし彼は動じず、先頭から強力打線をしっかり抑え、打席での悔しさをまったく引きずっていませんでした。
しかし2回、痛打されて3点を失います。守備にも少しもたつきがあり、見ていて「もう少し…」と思う場面も。
マウンド上の大谷投手の表情は、打席での泰然とした顔とは違い、繊細で神経を研ぎ澄ませたようでした。それほどまでに、自分を使い分けているのだと感じます。
6回、キケ・ヘルナンデスの適時打で2点が入りました。こういう硬直した場面で頼りになる人です。
そして7回、テオスカー・ヘルナンデスがスリーラン! 2回の守備をすっかり振り払ってくれました。打った瞬間は入らないと思いましたが、球場の形状も味方してスタンドイン。彼が明るいと、日本にいる私まで気持ちが明るくなってしまいます。
大谷選手はここで交代。以前のように後続投手が打たれるのではと心配しましたが、無失点でつなぎました。
そして9回表、1アウトからブルペンに連絡が入り、佐々木投手が準備を指示されます。突然の登板指示で、テレビ越しにも慌ただしい様子。
その時、大谷選手は打席に立っており、ブルペンの様子を知ると、わざとバントの構えを見せたり、装具を直したりして時間を稼ぎます。その動きが功を奏したのか、四球を選びました。
9回表は無得点。2点リードのまま、いよいよ佐々木投手がマウンドへ。前回登板時と同じ、静かな集中の表情。次々と力強い球を投げ込み、2塁打を打たれても動じず、最後は三振で締めました。
大谷投手に勝ち星、佐々木投手にセーブ。
――まさに、岩手が世界を席巻した一日でした!
(もしかして、二人は岩手弁でこっそり話したりしてるのかしら?)
「大谷投手、佐々木投手、山本投手。こんな素晴らしい選手たちと同じ時代に生きていられるなんて、幸せだね」と夫君。
「うん、この人たちが私たちぐらいの年になった時、良い日本が残っているように、今の私たちが頑張らなくちゃね」と、私は答えました。
私にできることは――きちんと納税すること。そして、魂の一票を投じることです。


