こんにちは「ゆるりら」です。
午前中、二世帯住宅で同居している実の母が、リンゴを剥いて持ってきてくれました。そのうえ、京都土産を「嬉しかった」と言ってくれたのです。こんな誉め言葉はめったになく、京都で自分の心を整えた効果かしら、と思ってしまいました。
そして話が進むと、「こっちの家の窓ガラスは綺麗ねえ」と、また褒めてくれます。
「うん、パパがいつも磨いてくれるからね」と言うと、自分の家のほうの窓ガラスが汚れている、高くて届かない、業者を頼もうかと思っている——と話し始めました。
「専業主婦が二人もいる家で、格好悪いよ。私も手伝うよ」
つい、誘導されるように言ってしまいました。
「それならお願い」と言うので、これは早く取りかからないと、ずっと言われそうだと思い、急いで磨き始めました。母は手伝うこともなく、すぐに出かけてしまいました。
多分、私が毎日暇なら何かをやらせようという作戦だったのでしょう。ここで取りかからなければ、きっと責められます。それに、もしあの時にあっちの世界に逝ってしまっていたら、こんなお手伝いもできなかったのです。
一階のサッシの窓、脚立を使って高いところまで外側だけで三十枚ほど磨いたところで、ようやく半分。母の居間とキッチンは完了しました。母が様子を見に来たので、「内側は危なくないから磨いて」と言ったら、母の空気が変わりました。私がそんなにすぐやるとは思っていなかったのでしょう。こっちだって昨日のヒーリングで、少し人が変わっているのです。とはいえ何時間もやり続けたので、残り半分は無理せず、また今度にしました。
夜、妹から久しぶりに電話がありました。私たち家族にとって、いつまでも可愛い妹です。妹は、父の昔の車の話をしながら、母のことを「よろしくね」と言い、「いつまでも一緒にいられるわけじゃないから、またみんなで時間を作ろう」と言ってくれました。
父の思い出を話す中で、私たち家族がどれだけ父を偉い人だと思っていたか(思わされていたか)、そして父が母をダメだと言うことを信じて、母をダメだと思わされていたんだ——という話を、妹がしてくれました。なんという偶然でしょう。母との関係に少し躓いていると思っていた矢先に、妹がこんなことを言ってくるなんて。
そして「私たちも母に似たところがあるよね」とも。
私たちは、いつまでも可愛い母に、どこか似ているのかもしれません。
それにしても、どうしてこんなドンピシャなタイミングで、ドンピシャのことを言ってくるんでしょう。妹の勘の良さには、いつも驚かされます。


