こんにちは、「ゆるりら」です。

Z世代の皆さんは、ご自身の記憶がなくても、きっと選ばれてこの世に来た人たちです。ご家庭で愛され、学校でも優秀で、お友達もたくさんいて、幸せな青春を過ごしてきたことでしょう。そして、新卒で働き出したか、まだ学生かという年代ですね。

「葬送のフリーレン」のフェルンのように、新たな道を歩き始めたZ世代の皆さん。社会に出て初めて、自分の考えや言葉を理解してくれない人や、損得勘定で無視する人に出会うかもしれません。そんな時、大きく傷つき、ショックを受けることもあるでしょう。組織とは、建前ではいろいろ言っても、必ずしも最善には動かない場合があります。

フェルンが少しずつ力をつけていったように、世の中の闇に気づいても、どうか全てを投げ捨てないでほしいと思います。Z世代はデジタル世代で、白か黒か、極端な考えに陥りがちですが、世の中にはグレーがあり、グレーにも濃淡があることを旅の途中で理解していってほしいのです。

Z世代は広い世界を最初から知っている人たちです。その上の世代は狭い世界で、時には意地悪なことを言ったりされたりすることを経験しています。Z世代にはありえないような、嫌なことを目にすることもあるでしょう。老練な魔術師が、身勝手な作戦や見苦しい根性で戦っている姿と重なるかもしれません。「葬送のフリーレン」は、そのあたりの物語も巧みです。純粋なZ世代には、重苦しい姿かもしれません。

しかし、見苦しく重苦しい生き方に合わせる必要はありません。どうかその優秀な力を信じて、伸び伸びと生きてください。最高に欲しい魔法が、永遠の命を得る魔法や、どんなものでも金に変える魔法でなくてもいいのです。あなたたちが欲しい魔法を、フェルンのように自由に手に入れてほしいと思います。

さらに、Z世代の祖父母世代は、戦時中に生まれ、戦争のせいで貧しく苦しい思いをした人たちです。愛する人を奪われ、それでも戦後復興を成し遂げた世代です。パワーもあり、意地も意地悪もある世代に育てられた「ゆるりら」世代は、次の世代に同じ苦労を引き継ぎたくないと思っています。Z世代の親世代は、若い頃、全力で親に反発した人も多いでしょう。

Z世代の皆さんは、理解のある親に育てられた人が多く、親に反抗するという気持ちがわからないかもしれません。しかし、世の中に出ると、全く理解してもらえなかったり、損得勘定で意見を切り捨てられたり、軽んじられたりすることがあるかもしれません。辛いことです。正当な理念を持って事に当たるZ世代は、もっともな意見を持っていますが、わかってもらえない大人に出会うと、ショックが大きいと思います。

それが、必要な壁なのです。あなたたちの親は優しすぎて、大人になるために必要な壁を用意することができませんでした。可愛すぎて、壁になんてなれませんでした。しかし、成長するためには壁が必要で、あなたたちに必要な壁が要所で現れるのです。その時に、逃げても悪くはありませんが、投げ出さずに向き合ってほしいと思います。作戦を練り直せば、この壁も違う登り方や攻略の仕方があると思うのです。

「葬送のフリーレン」で繰り広げられる「魔法使いとしての成長の物語」では、若くて優秀な魔法使い(フェルン)が、いろいろな経験を経て成長していく姿が描かれています。可愛らしく、わがままな様子は、現代の賢く可愛らしい若者に重なります。

「ゆるりら」は、若い人たちにも来ていただけるサロンにしたいと思います。語らなくても分かり合える、魔法のような時間を過ごせる場所にしたいのです。手を触れたらわかりあえるような。目指すは「フリーレン」ですね!

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