こんにちは、「ゆるりら」です。
本日14日目の大相撲、力が入りました。にわか大相撲ファンの「ゆるりら」ですので、少し間違ったことを言ってしまうかもしれませんが、最初にお断りしておきますね。
今場所は上位の星の差がなく、14日目まで進んできました。今日の注目は大の里関と琴櫻関。両者とも3敗で、今日の結果が気になるところでした。「ゆるりら」は今場所はじめて見始めたのですが、その中で大の里関が気になっていました。大の里関は2000年生まれのZ世代。若さと勢いが感じられます。今日の立ち合い前の表情は落ち着いていて、「ゆるりら」のにわか祈りが通じたかどうかはわかりませんが、本人の言う「一日一番、自分の相撲を取る」ことに集中できているような、落ち着いた表情でした。気の呼吸ができているような雰囲気でした。
琴櫻関にも「ゆるりら」は同じようにお祈りしていたのですが、残念ながら今回は負けてしまいました。これで「ゆるりら」の祈りに特別な力はないこともわかりました。ちなみに、今場所の別の取り組みでは、琴櫻関が土俵際でくるりと回って勝つ姿がとても美しく、大きな体で柔らかく力を逃がす様子がとても魅力的でした。相撲のことがあまり分からない「ゆるりら」から見ても、その技術には感動しましたが、本日は相手が勝りました。
今日気が付いたのですが、大の里関は稀勢の里親方の二所ノ関部屋の力士だったのですね!相撲大好きの「ゆるりら」の母によると、先場所まで髷も結っていなかった力士とか。写真で見ましたが、先場所は髷を結っていないので「悪童」的な表情にも見えました。
稀勢の里親方もまだお若くて、引退の時には母がとても残念がっていました。相撲中継の解説などでは、とても優しい語り口と丁寧な説明が素敵だと思っていました。先日、講演会に参加させてもらったのですが、小さい頃は野球もやっていらっしゃったとか。そして、横綱を引退して親方となった今でも、こちらが年を取ったからだと思いますが、「ゆるりら」から見ると、爽やかな青年という雰囲気があります。昔なら横綱を引退して親方になった方はもっと年配に感じたのですが、見ればまだ若々しい青年なんですよ。二所ノ関親方は「怪我をしない力士を育てたい」とおっしゃっていました。
怪我と言えば、すごいと思ったことがあります。大の里が負けたのは、豊昇龍の下手投げでした。大柄な大の里が、腕力であっという間に土俵に転がされたのです。転がされたというより、足が宙に浮いたようにも見え、柔道の投げ技のようにごろりと投げ飛ばされました。「ゆるりら」は、さすが大関、豊昇龍の腕力にも驚きましたが、「すごい受け身だなあ!」と、美しい受け身の取り方に感心しました。あの巨体で下手な落ち方をしたら、自分の体重で自分を壊してしまうでしょう。あの日の転がり方ならば、どこにも怪我はしなかったと思います。
お相撲の土俵があの高さなのは、高さで力を逃すため、高さを利用して思いっきり地面にたたきつけられるのを防ぎ、あの高さの分を落ちる間に受け身を取るためだと聞いたことがあります。取り組みを見ていると、中には土俵から足でジャンプして降りるような負け方をしている力士もあり、あの体重でまともにあの高さからすとんと降りると、いくら鍛えているとはいえ、ごろりと受け身を取った落ち方と比べて、足やひざへの負担は相当なものだと感じました。見ていても痛そうでした。
「ゆるりら」は、将来サロンに来てくださった方に、「負けても良い」とお話ししたいと思います。一場所戦えば、良くて半分、悪ければ全敗の時もあると思います。勝つ人がいれば、同じ数だけ負ける人がいます。その時、怪我をしないようにうまく「受け身」を取ってほしいと思います。力を受けてまともに土俵から飛び降りたら、膝や足が悪くなりそうです。落ちる時間稼ぎのために土俵に高さがあるのなら、私たちの人生にも同じように、少し考える時間があり、人に話す時間があると思いませんか。まともに食らうことはないのです。受け身を取って、負けても怪我をせず、一日一番、この相手だけを見て戦う。「自分の相撲を取る」ことが必要なのです。自分の得意技を信じて、稽古を信じて、体形を生かして、相手の力や技を研究して、心を落ち着けて今日に向かう。にわか相撲ファンですが、「ゆるりら」は負け方を学ぼうと思いました。