こんにちは、「ゆるりら」です。このブログは広告を掲載していないので、ドラマの感想もスポンサーに気兼ねなく書いています。

「アンメット」というドラマを人に勧められて見始めました。もう9話まで進んでいますが、簡単にあらすじをお話ししますね。優秀な脳外科医の女性が事故で、寝て起きると前の日一日の記憶を失ってしまう脳の損傷を受けます。事故前の記憶はあるので大学で勉強したことは残っており、彼女は看護助手として病院に残り働いています。そこに外国から来た天才脳外科医の三瓶先生が現れ、「あなたは手術ができます」と言って彼女に無理やり手術をさせると、彼女は驚異的な速さでオペを成功させます。このドラマは元脳外科医が原作の医療マンガを基にしており、脳の障害や最新医療についても本格的に描かれています。

杉咲花ちゃんが天才女性医師役、若葉竜也さんが外国から来た医師役を演じています。「ゆるりら」は普段あまりテレビを見ないので、お二人のことをあまり知りませんでしたが、杉咲さんのお父さんはレベッカさん、若葉さんはちび玉だそうです。原作マンガの表紙を見ると、ビジュアルもかなり忠実に再現されていて、原作ファンにも好評を得られると思いました。

若葉さん演じる脳外科医は、現代の若い天才医師にいらっしゃっるかもしれない雰囲気の変わり者ですが、その信念を貫く姿勢は素晴らしいです。岡山天音さんの演技にも感心しました。井浦新さんは、相変わらずカッコよく、優しさと紳士な雰囲気がにじみ出ていますが、さらに複雑さを秘めた演技が魅力的です。「最愛」で井浦さんと共演していた酒向芳さんも登場し、彼のやや過剰な演技と井浦さんの安定感が、若い俳優たちの演技を引き立てています。

しかし、医療とサスペンスを組み合わせた物語の都合上、現実的にはあり得ないと思うことも多々ありました。例えば、一人の患者に長時間関わったり、病院内で頻繁に雑談したり、何度も全員で食事会を開いたり。主人公が医者でありながら、毎日自炊をし、飲酒をし、克明に日記を書くことができるのかと疑問に感じました。また、記憶を失ったにもかかわらず、過去の出来事を知ろうとしない(家族や友達も教えようとしない)点も不自然です。

ただ、このドラマはマンガが原作なので、ミステリー要素を強調するために現実離れした部分もあるのでしょう。その一方で、先端医療や医療福祉、過疎地医療については詳細に描かれており、医療のジレンマや最新の問題が語られています。

特に「脳」と「心」、「光」と「闇」というテーマには深く心を惹かれました。9話で主人公が「自分が光になる」というセリフを言った時、本当にそうだ!と涙が出ました。光を当てると影ができるように、どれだけ先端医療を施しても影は避けられません。しかし、「その人が光ればいいんだよ」という言葉には、自分自身が輝いて生きる大切さが込められているように感じました。

また、脳と心の問題についても考えさせられました。ドラマの中で「心がどこにあるかはまだ分かっていない」と語られていましたが、「ゆるりら」は魂と命は別だと感じているので納得できました。どんなに脳を切り刻んでも、魂にはたどり着かないと思うのです。

月曜日は最終回です。また、明日は「アンチヒーロー」の最終回です。司法と医療という難しいテーマを扱った両ドラマを通じて、私がドラマから遠ざかっている間に世の中が変わっていることを感じました。裁判も手術も、最新の技術や考え方が進化しているのでしょう。ドラマは現実とは異なりますが、若い世代の活躍を強く感じました。

「ゆるりら」サロンはまだ開設しておりませんが、このブログを通じて皆さんと交流できれば幸いです。

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