こんにちは、「ゆるりら」です。
F1は世界中を巡るスポーツですが、今回のアゼルバイジャングランプリは特に印象的でした。バクー市街地コースは、美しい街並みを背景に、一般の道路を使用しているため、他のサーキットとは異なる魅力があります。コース上の建物が後ろに飛ぶように過ぎ去り、白線が途切れなく流れていく光景は、スピード感がより一層強調されます。
観戦している観客もセレブが多く、F1が高級なスポーツであることが分かります。日本でも最高のシートは100万円以上、さらに円安の影響で海外での観戦はさらに高価です。解説では、海外の有名な歌手や俳優が紹介されていました。他のグランプリでは、私でも知っているハリウッド俳優やミュージシャンが観客として姿を見せていることもあり、F1の国際的な魅力を感じます。
DRS(ダウンフォース・リダクション・システム)の仕組み
DRSという言葉を聞いたことがありますか?私も最初は知らず、直線コースでリアウィングが動いているのを不思議に思っていました。通常、リアウィングは空気抵抗を利用して車を路面に押しつけますが、DRSはそのウィングを持ち上げ、空気抵抗を減らします。これにより、車の速度が上がり、追い抜きのチャンスが生まれます。このシステムは、2011年からF1に導入され、使用できるのは特定のDRSゾーンに限られます。また、先行車との差が1秒以内でなければ使えないという制約があるため、戦略的な頭脳戦が繰り広げられます。
バクー市街地コースの美しさと難しさ
アゼルバイジャンの首都バクーにある市街地コースは、特に中世の城壁が残るセクター2が美しく、起伏に富んだ狭い道を走り抜ける姿は圧巻です。このコースは一時的にアスファルトで舗装されていますが、元は砂利道だというのも驚きです。最新のF1カーが中世の石造りの建物の間を駆け抜ける光景は、まさに現代の白馬に乗った王子のようです。
しかし、夕刻になると、美しい景観がドライバーにとって厄介な要素になります。夕日に照らされる建物の隙間から差し込む光がドライバーの視界を妨げ、危険を伴う状況が生まれます。特にセクター1と2では、近代的なビルや城壁の間を走るため、西日の影響が強く、レースの難易度がさらに上がります。
波乱の展開と表彰台
今回のレースでは、終盤に大きな波乱が起きました。4位のカルロス・サインツが3位のセルジオ・ペレスを抜いた直後にクラッシュが発生。ストレートで幅員も十分あったと思われる場所でのクラッシュでした。後続車が近すぎてタイヤが接触したのか、先行車が後続車を見誤って寄ったのか。目の前の表彰台のチャンスを逃し、車を壊してしまいました。一瞬のミスですべてが奪われる非情な世界です。
最終結果は、1位がマクラーレンのオスカー・ピアストリ、2位がフェラーリのシャルル・ルクレール、3位がメルセデスのジョージ・ラッセル。表彰台に立つ彼らの姿は、まさに現代の白馬に乗った王子のようで、彼らの背後には、才能や努力だけでなく、巨額の資金とチーム全体の力があるのだと感じます。
大の里の勝利とF1との共通点
F1だけでなく、今日は相撲の話題も欠かせません。大の里関が先場所敗れた御嶽海関との戦いに勝利しました。相撲とF1は全く異なる競技ですが、両者に共通するのは、個人の力だけではなく、多くの支援や努力があってこそ勝利が生まれるという点です。
大の里関は、親方である元稀勢の里関との17番勝負を経て、何度も負けて親方の手の内にいろいろな技があることを学び、自分の鍛錬としたと聞きました。それ以外にもたくさんの稽古や研究をして今場所に備えていたことがわかります。彼の若さ、体格、スピードは、まるで相撲界のスーパーカーのようです。その資質に、今場所のように「勝つ!勝てる!」という強い心が載ることで、今後さらに多くの夢を叶えてくれることでしょう。