こんにちは、「ゆるりら」です。
今クールのドラマ「マウンテン・ドクター」はスマッシュヒットだったと思います。杉野遥亮さんの爽やかな演技が、山の風景と調和しており、毎回楽しみにしていました。

特に、彼が気弱になり、自分を見失いかけた時の目の動きは、本当に心が弱っている人の目そのもので、彼の苦しみがこちらにも伝わり、胸が締めつけられました。このドラマは、いろいろな意味で考えさせられる作品でした。また、大森南朋さんの演技は渋く、軽くなりがちな物語に重厚さを加えてくれました。檀れいさん演じる院長の美しさには毎回ため息でした。院長のブラウスも素敵でした。あんな美人が県庁に行けば、どんな無理難題でも通ってしまいそうです。

山に「登るため」に訪れるというのは、心にも生活にも余裕のある、高度な感性の持ち主でなければできないことだと感じます。私も以前、軽登山を楽しみましたが、服や荷物などの準備に意外とお金がかかりました。軽登山中、60代や70代の元気なご婦人たちに出会いました。彼女たちは、何度も縦走を経験し、男性ばかりの山小屋に女性一人で何泊もするという豪胆な話を聞かせてくれました。

今回のドラマの中でも、わがままで自分勝手な登山者が引き起こすトラブルが描かれていました。主人公の宮本先生はお人よしな性格ゆえに振り回され、ヘリコプターが何度も出動するシーンがありましたが、実際にも起こり得ることなので、見ていて腹立たしい気持ちになりました。

実際、私が2歳の双子を連れてロープウェイに乗りに行ったときのことを思い出しました。紅葉の時期で、乗り場には多くの登山客がいました。そのとき、年配の女性団体が私たちを押しのけ、まるで「こんなところに赤ちゃんを連れてくるなんて」という態度でリュックをぶつけてきました。

その振る舞いに驚きました。登山目的の人たちは、我先にロープウェイに乗ろうと意気盛んで、1台でも早いゴンドラに乗り、一歩でも早く山を歩きたいという気迫を感じました。普段、田舎では60代や70代の女性たちに「双子ちゃん? 可愛いねえ!」と褒められ、道を譲ってもらえる日常だっただけに、その違いに驚かされました。

このように、登山者たちは向上心を持っている一方で、野心家でもあり、それこそ「マウントを取りたい」(マウンテンだけに!)という欲があるのではないでしょうか。今回のドラマでも、その点がうまく表現されていましたね。実際に山を登るとなると、荷物は重いし、傾斜はきつい。相当な体力と精神力が必要です。そして何より「山に登りたい(マウントを取りたい)」という強い意欲が求められます。登山者は、登る日が晴れてほしい、紅葉の最盛期に行きたい、他の人が行ったことのない山や難しいルートを征服したいなど、様々な欲望に溢れています。

その欲が、時に危険を招きます。ドラマの登場人物の中には、妻との思い出のために自分の体調を押してまで山に行きたいという人がいました。軽装で登山して怪我をし、救助を求めるような無謀な登山者もいました。自分のレジャーで山に行く人がヘリコプターで救助されるなら、山仕事中の事故や山間地で急病になった高齢者の救助にはどう対応するのだろう、と考えさせられました。

自分自身も、登山の際には周りに迷惑をかけぬよう、無理をしないで行きたいと思いました。

さて、ドラマに関連して、山や登ることといったテーマに触れていましたが、ふと、大相撲でも同じように「山を登る」姿勢を思い起こさせる力士がいます。それが大の里関です。

今日も大の里関は見事な勝利を収めました。対戦相手は1敗の霧島関。霧島は立ち合いで左に変わりましたが、大の里関は落ち着いて対応し、相手を正面に捉え、持ち前のスピードで土俵の外に押し出していきました。日替わりで強敵が現れる中で、大の里関は毎回冷静に対処し、連勝を重ねています。彼が相撲を通じて成長し、技や知識を身につけていく様子は、まるで険しい山道を一歩一歩登り続けるようです。

花道を戻る彼の姿には、若者らしい意気揚々としたエネルギーが感じられました。これからの活躍がますます楽しみです。頑張れ、大の里関!

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