こんにちは「ゆるりら」です。
前回、高校時代の自分を思い出して、蓋をしていた苦しい感情があふれてきた、という話をしました。このような場合、過去の悲しい思い出や辛かった時期を癒すための方法として、「インナーチャイルドの癒し」というものがあります。
これは、自分の中にいる小さな子どもを癒すという方法です。
静かで、人に邪魔されない部屋でゆっくりと瞑想し、心の中で小さな頃の自分を描き出します。癒したい時期の自分を思い浮かべ、その子を驚かせたり叱ったりせず、ただ見守ります。近づけそうであれば、そっと近づいて「辛かったね」という気持ちを伝えるだけで十分です。そして「また来るよ」と心の中でそっと伝えて離れていきます。
私は赤ちゃんの頃、6歳の頃、小学生の頃の自分など、何度か試したことがあります。特に1歳半の頃、腸の重病のため医師から死を宣告されたことがあったそうで、その時の記憶が浮かぶことがあります。病室の様子を空中から見ているような映像が思い出されるので、もしかしたらその時、あちらの世界に行きかけていたのかもしれません。その時の自分に会いに行くと、涙が止まらなくなり、どうしていいかわからなくなって、同居している母の布団にもぐり込んで泣いたことがありました。老母は、そういう時はなぜか優しくって、その時は何も言わず静かに抱きしめてくれました。
今回の同窓会をきっかけに、まだ癒されていない高校時代の自分がいることに気づかされました。次回は高校時代の自分を癒してみようと思っています。
過去を癒したいと感じていても、「蓋を開けたら自分が壊れてしまいそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。その場合、この方法を無理に試さないでください。私たちの心(脳)は、自分を守るために記憶に蓋をする仕組みを持っています。その蓋は、心を守るために必要なものですが、時にはその蓋が私たちの生活を窮屈にしている場合もあります。それでも、まずは心を守ることが最優先です。もし、心の中のインナーチャイルドが泣いていたり怒っていたりしても、無理をせず、優しく見守るだけにとどめてください。
「ゆるりらねっと」では、お茶を飲みながら静かにお話ができる場所を提供できたらと思っています。もし緊急に心が辛い方がいらっしゃいましたら、どうか適切な医療機関を受診されることをお願いいたします。