こんにちは、「ゆるりら」です。
42年間、公務員として勤務してきましたが、このたび退職しました。仕事柄、4月はとても忙しい時期ですが、もう私の責任はありません。真剣に取り組んできた42年間。思えば、産後もたった8週間で復帰した昭和時代からの仕事が、ようやく終わりました。
4月1日から、重い風邪症状で寝込んでいました。専業主婦になったら、曜日を決めて少しずつ家や部屋の掃除をするのが長年の夢だったので、リマインダーに曜日ごとの家事を振り分けていました。しかし、のどの痛み、咳、体のだるさで思うように動けません。それでも、キッチンや風呂場、洗面所など、決めた場所だけは磨きました。
せっかく退職したのに、寝込んでいてはもったいないという気持ちもありました。また、退職後は保険証の切り替えがあり、しばらくは病院にかかれません。「寝ていれば治るだろう」と思い、家にある風邪薬を次々と飲んで過ごしましたが、症状は悪化するばかり。もっと家事をバリバリこなすつもりが、少しの掃除と夕食を作るのがやっとでした。友人にヒーリングをお願いしたおかげでようやく動けるようになり、保険証の切り替えも伝えて病院を受診しました。
それでも、誰にとがめられることもなく、のんびりできるのです。長年の疲れが出たのかもしれません。
このブログも、世界中の誰にも読まれなくても、自分が読み返すためだけでいいから、退職したら毎日更新しようと張り切っていました。しかし、1日、2日と、あっという間に日が過ぎてしまいました。
それでも、誰も困らないし、誰にもとがめられることもありません。
さて、本日のドジャース戦。最初にエラーなどが重なり、5対0とリードを許す展開でしたが、徐々に点差を詰めていきました。中盤は相手も必死にしのぎ、ドジャースもなかなかチャンスをものにできません。しかし、マンシーの同点打で追いつき、そして、まるでマンガのような展開が待っていました。大谷翔平選手がサヨナラ本塁打を放ち、劇的な勝利を飾ったのです。
今日は「ボブルヘッドデー」として、大谷選手を模したお人形が配られる日だったそうです。つまり、スタジアムに集まった人々は皆、大谷選手のファン。その特別な日に、彼は最高のパフォーマンスを見せてくれました。「持っている!」という言葉だけでは表現しきれないほど、まるで物語のような試合でした。
4月の年度初めに、風邪をひいているとはいえ、こうして余裕をもってテレビを観られることは、幸せとしか言いようがありません。今まで私を支えてくださった職場の皆さん、そして私の存在を頼りにしてくれた人々のおかげで、私はここまで来られたのです。
薬をもらいにドラッグストアに行くと、過去にとても苦手だった方にばったり会いました。新聞で私の退職を知ったのでしょう。声をかけてくれました。その方とはうまく距離を取りながら接していましたが、今日は自然と軽くハイタッチを交わしていました。
職場を離れると、あんなに苦手だった人とも普通に話せるものです。もしかすると、私のことを苦手に思っていた人もいたかもしれません。しかし、職場を辞めてしまえば、それもただの過去の出来事。「他界」したような感覚で、しがらみから解放されるのです。
この「他界」した良さを実感しながら、役職を離れてもまだまだ人生は続きます。おいしいものを食べ、行きたい場所へ行く自由を楽しみながら、新しい日々を過ごしていこうと思います。