こんにちは、「ゆるりら」です。

横綱・照ノ富士関が引退を決めたというニュースが届きました。まずは、長い間本当にお疲れさまでした。強さとともに、どこか不屈の精神を感じさせる横綱でしたね。

今月6日、相撲教習所での稽古総見において、照ノ富士関が大の里関を指名して7番勝負を行ったと聞きました。大の里関を“心の我が子”と思うほど応援している私にとって、稽古相手に指名していただいたことはとても感慨深いものでした。

照ノ富士関は、この稽古を通して大の里関に何かを伝えたかったのではないでしょうか。急成長を遂げている大関ですが、休場が多かった照ノ富士関と実際に本場所でぶつかる機会は少なく、「相撲とは何か」という深い思いを残したかったようにも思えます。

琴櫻、大の里、豊昇龍という3大関が揃って敗れ、照ノ富士関が不戦敗となった今日の取組。横綱の引退という大きな出来事があり、どこか華やかさが失われた一日でした。しかし、その中でも大関を打ち負かした力士たちは、力強さだけでなく頭脳を駆使し、一瞬の攻防の中で勝機を見つけた見事な勝利を挙げました。熱海富士関は、追い込まれた場面で豊昇龍関のお株を奪うような見事な技を見せました。最後の瞬間、腕を手繰ってくるりと投げ飛ばす巧みな一手には、思わず息を呑む迫力がありました。

大の里関は負けた時、「自分が悪かった」と謙虚に反省を語ります。その姿勢は、原因を自分に求める素晴らしい考え方だと思います。しかし、勝負師としての意地も心の中にしっかりと持ち続けてほしいと感じます。反省ばかりではなく、「自分は強い」「自分を信じて突き進む」といった自信をもっと前面に出しても良いのではないでしょうか。相手の手を「自分の技にする」というくらいの欲と執念も、時には必要だと思います。

そんな「勝負への意地」こそ、照ノ富士関が大の里関に伝えたかったことではないでしょうか。相手が繰り出すあの手この手を受け止め、それを超える技を繰り出す。そのような意地の強さが、横綱としての照ノ富士関を支えてきたのだと思います。

照ノ富士関、本当にお疲れさまでした。言葉では言い尽くせない思いを、大の里関への稽古を通して伝えようとしてくださったこと、相撲ファンとして決して忘れません。これからも照ノ富士関の勇姿と、その背中に宿る相撲への情熱を思い続けたいと思います。

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