こんにちは、「ゆるりら」です。

退職のときにいただいたお花を、大切に生けていました。あんなにたくさんあったのに、日が経つにつれて少なくなり、最後にはカスミソウだけが残っていました。その姿に、父の葬送のときを思い出しました。
父が亡くなったあと、葬儀で飾られた花々を大切に世話していたのですが、やがて胡蝶蘭の切り花も静かにしおれていきました。花が枯れるのを見ながら、「父にはもう会えないのだ」と、改めて思い知ったのです。涙って、本当に目の幅いっぱいに滝のように流れるものなのだと、その時知りました。

寂しいお話から始めてしまって、ごめんなさい。
退職の日には、「ご苦労様でした」と、たくさんの方にねぎらっていただきました。いくつもの会であいさつをし、送別会も開いていただき、華やかに職場を後にしました。でも、日が経つとともに、あの花たちのように記憶も少しずつ淡くなり、日常のグラデーションに溶け込んでいくのですね。

長い勤めの時期が終わり、今はまるで別の人生を歩んでいるようです。
職業時代が、ある種「前世」だったかのように、私の名前はあの世界からは消えました。現場では今も忙しく時が流れているでしょうが、私はもう、別のステージに立っています。
同じような時期に退職された方々も、きっとそれぞれの場所で、花が枯れるのを見つめながら、同じような感覚で日々を過ごしておられるのではないでしょうか。

昨日の荷物のようなトラブルは、もし職場だったら「ありえない」ことだったかもしれません。
でも今は、私がしていることのすべてが「遊び」です。楽しくニコニコしていれば、それだけで世界は回っていくのです。荷物が予定通りに送れなかったとしても、当日持ち込めば済む話。誰にも迷惑はかかりません。なぜなら、旅行そのものが「大いなる遊び」だから。

実際、荷物のトラブルに気づいたとき、「あら、これはブログネタになるかも!」と、少しワクワクしている自分がいました。
大きな段ボールをなんとかして測ろうと四苦八苦している姿も、自分で想像して思わず笑ってしまって。頭の中ではすでに、文章が浮かび始めていました。

前世(仕事をしていた頃)ならば「大きなミス」でも、今世(退職後)では「大きな笑い」に変わるのです。

さて、その集荷されなかった荷物の件ですが、佐川急便の営業所に電話をしても「よくわからない」との返答。ジャパングレイスさんに確認すると、「佐川急便さんに業務委託しているので、そちらへ」と。あちこち問い合わせて、ようやく午前中に取りに来てくださることになりました。ちょっとしたお菓子を準備して、お兄さんを待ちました。

ちょうど11時からは、ドジャースの試合。相手はロッキーズ。大谷選手は目立った活躍はなかったものの、ドジャースは先制点を取り、良い流れの試合でした。

11時半ごろに集荷に来てくれたお兄さんに、お菓子を渡してひと言お礼を。荷物も無事に横浜に間に合うとのことで、ホッとひと安心。

今回の教訓は――
「荷物を出すときは、集荷予定期間の中で最も早い日を選ぶこと」
です。早い日を選んでおけば、今回のようなトラブルが起きても、きちんとリカバリーできますから。次に夫と旅行に行くときには、こんな小さな経験も活かしたいです。

午後からは、最後の美容院へ。
美容師さんたちも、私の世界一周の話を楽しみに聞いてくれました。私自身は、ただただ自分が楽しいことをしているだけなのに、周りの人が一緒に楽しみにしてくれる…そのことが、なんとも嬉しいのです。

迷っていた「イオンドライヤー」も、結局購入しました。
もう何台も同じシリーズを使っているので、他のドライヤーでは髪がパサパサするような気がして。留守中は娘が帰ってくるので、持って行ったら困るかも…という理由もあり、これからの家族旅行でも使えるように「旅行バッグに常備!」と決めました。

眼鏡も受け取りに行きました。
私は遠近両用コンタクトを使っているので、運転用に少し度を補う眼鏡を使っています。今回は、夫の車の中用にもうひとつ眼鏡を。そして、度付きのサングラスも。どちらも旅行に持って行って、美しい景色をしっかり目に焼きつけたいです。

仕事をしていた「前世」の頃、つらかったことも、今ではすっかり遠くに。
今世の私は、楽しく、おいしく、嬉しいことだけを考えて、旅立ちます。
家族に見守られながら。そして、天国の父を含め、すべての人への感謝を忘れずに。

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